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トップ > コラム記事一覧 > 身体の話。 > 五十肩の誤解。

五十肩の誤解。

 五十肩と聞くとお客さんの中では大変なイメージをお持ちかと思います。「肩が上がらない」「寝ていても痛くなる」「寝返りが辛い」「とにかく治るのに時間がかかる」など色々あると思います。しかしその中でも五十肩が誤解されていることが多いのも事実です。

 まず多いのが中年になると「肩が上がらない」のはほぼ五十肩だと思われているところです。「あ~五十肩だね~」と言われがちですが、そんなに簡単に決まるものでもありません。肩が上がらないイコール五十肩とは少し違います。お客様の中でも「五十肩で肩が上がらないから治してくれ」とご相談いただきますが、検査をしていくと五十肩とは呼べない症状の方も多く見受けられます。

 「以前に五十肩になって1、2か月肩が上がらなくて辛かったよ。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。しかし本当の五十肩になればどんなに早くても1年前後は治療に時間はかかりますので1、2か月で改善できる五十肩はほとんどありません。そうなるとそれは違う問題で「五十肩のような」肩の症状になっていた可能性があります。また「五十肩に何回もなって・・」と訴える方もいらっしゃいます。しかし、これもあまり無いのですが、何度も五十肩になる方もいらっしゃいません。複数回なることもほとんどありません。

 そして一番多い誤解が「私40代だから五十肩ではなくて四十肩ですよね」とおっしゃることです。五十肩は五十代になったからなるわけではありません。40代でも五十肩になります。いや20代でも五十肩にはなってしまいます。もちろん中年期以降や50代に多く見られたから「五十肩」という表現なのでしょうが、年齢で決まるわけでもありません。ちなみに「五十肩」は正式な医学用語であり、診断名になります。そして四十肩はいわゆる通称であります。私は50代ではないから四十肩だと思っている方が多いのですが、正式には全て五十肩になります。

 また五十肩の誤解の一つに「放っておけば治る」「放っておいても治る」と思われている点です。確かに治療には時間がかかり、なかなか良好の兆しが見えないときがあります。ただしっかり治療をしていかないと、その後の肩の関節の動きが悪くなってしまうことが多いものです。しっかり治療された方とそうでない方ではその後の肩の上がり方に差が出てしまうことがあります。焦らず治療を続けていきましょう。

 五十肩は確かに辛いです。しかし、わかっていることも増えていますので、しっかりと治療していきましょう。中年期以降に肩が上がらないのは全て五十肩ではありませんので、ご注意ください。

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