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トップ > コラム記事一覧 > 身体の話。 > 一つの問題は全てに繋がっている。

一つの問題は全てに繋がっている。

 多くの方がある個所に痛みを訴えると、どうしてもそこに問題があるものと考えてしまいます。確かにそれは間違っていないものでしょうが、しかしそれでは時に不完全なことがあります。そのような時、多くの人が対処療法に終始してしまい、治療して一旦は良くなるのでしょうが、また悪くなったり、今度は違うところが痛くなったりすることがあります。一つの箇所の痛みの問題かもしれませんが、全体の問題と考えなくてはならない時があります。

 例えば「首の痛み」を訴えたとしてもそれが首だけの問題ではないときがあります。ご本人的には首の痛みと思っているかもしれませんが、首に起こっていることは身体全部で起こっていることがあります。どうしても人間は痛みという症状を中心に考えてしまいますが、それは身体全体からすれば一つの現象であることもあり、首だけを気にしていると他の所が疎かになってしまい、首の治療が終われば次は肩、その次は腰など次々に身体の色々な所で問題が出てきて、なかなか良くならないときがあります。

 それはどうしても痛みや気にしている所だけが悪いという考え方になっているからです。人間の身体は機械と違ってそこの箇所だけ壊れていてそこを交換すれば良いというものではなく、一つの問題は全てに繋がっているのです。

 よく身体の問題は家の掃除に例えることができるのですが、家で例えば部屋が汚くて「部屋の片づけをしたい」と考えているとします。その人は「部屋が汚い」と考えてしまうのですが、残念なことに部屋が汚い人は他の部屋もリビングもトイレも台所も汚いことがほとんどです。

 本人はどうしても部屋の汚さだけを考えてしまうのでしょうが、しかし部屋を片付ける時は全部肩片付けて大掃除してしまう方がいいものです。確かに全部行うのは大変でしょうが、決して部屋だけの問題ではありませんので、全部をしっかり片付けてしまう方が後々の為にも繋がります。言わば「大掃除」です。年末に大掃除を行う方は多いでしょうが、まさにそのイメージです。

 決して対処療法が悪いというわけではありません。時には対処療法を行うことが大事な時はあります。しかし、そればかり行っていて全体を見直さないといけないのでは少し違います。全体的に見直すことで本当の治療が行うことができるのです。

 痛みを何度も繰り返している方、長く慢性的に痛みを抱えている方など、目の前の現象だけに捉われず大きい視野で考えることもぜひ行ってみてください。

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