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トップ > コラム記事一覧 > 身体の話。 > 動かさないということは痛くなること。

動かさないということは痛くなること。

 首の痛みや肩こり、腰の痛みや膝の痛みなど身体の色々なところに痛みをお持ちの方が少なくありません。痛くなった時の原因をお客様に伺いますと「痛くなる時は何か捻ったり、重いものを持ったり、運動をしたりしないと痛くならない」と考える方がほとんどです。確かに何か大きな動きを行ったり、外力が加わらないと身体の部分は痛みを感じないように思われますがそんなことはありません。「動かさない」だけでも充分に痛みはできてしまうものです。

 「そんなに痛くなるようなことはしていない」「重いものをもったりしていない」「何もしていないのに痛くなった」と考えてしまいがちです。しかし痛みと言うのは何か大きな外力によって起こる痛みはそうですが、なにもしていなくても痛みと言うのは充分に生まれてしまうものです。

 私たちの日常生活は小さい負担がいっぱいあります。例えとして腰を中心に考えても朝起きる時、服を脱ぐとき、着替える時、顔を洗う時小さい負担を腰にかけてしまっています。腰にとって負担となる「屈む」動きがあるのです。もちろん小さい負担ですからこれらをしたくらいでいきなり痛くなるようなことはありません。しかし、小さい負担というのは身体にそれこそ微々たる量でも蓄積されてしまいます。

 この動きを毎日何十回と何年何十年と行っていけばそれはある日突然大きなダメージとして身体に現れます。本人にとっては「いつもの動きですから」特別な事と感じていません。当たり前だから気づきづらいのです。

 「屈むと腰が痛い」とおっしゃる方は多いのですが、先ほどの朝に行うような動きも普段は気にすることが無くできるものですが、身体が疲れていり、不安や違和感を感じるようになればこれらの普段の生活の動きでも痛みを感じやすくなってしまいます。

 そしてここが問題なのですが、人は痛みを感じると動かさずに休み安静にしようとします。休めば、動かさなければ回復する、または治ると思っているのです。確かに動かさなければ安静にすれば痛みはなくなります。痛みがなくなれば治ったと思います。しかし痛みが無くなることと治ることは少し違うのです。

 ぎっくり腰を繰り返す人が多く、よく「ぎっくり腰はクセになる」と言われているような言われ方をしてしまうのは動かすことをしないで安静にして痛みが無くなったことを治ったかのように勘違いをしてしまうことで、実はしっかり治っていないので繰り返して痛くなってしまっているのです。

 昔や若い時は動かさないことが良いこととされていましたが、それは過去の常識です。もちろん乱暴に動かせばいい、無理して動かさないといけないというものではありませんが、適正に動かしていくことは大切です。動かしていかなければ痛くなることが多いのです。しっかりと動かしていきましょう。

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