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トップ > コラム記事一覧 > 腰の痛み > 椎間板ヘルニアは痛いかもしれないが怖いものではありません。

椎間板ヘルニアは痛いかもしれないが怖いものではありません。

 椎間板ヘルニアは腰痛の代名詞のような存在で、腰の痛みや足へのしびれなどの原因と考えられ、たくさんの方が悩んだり、困ったりしております。しかし、椎間板ヘルニアの中身も以前ほどより、わかってきたことが増えて、適切に対処していくことで問題も少なくなってきました。

 まずは椎間板ヘルニアについてですが、これは背骨の骨と骨の間にある「椎間板」と呼ばれる軟骨組織の内部「髄核」が椎間板から飛び出したり、(飛び出すことをドイツ語で「ヘルニア」と言います。)また、椎間板自体が他の組織を押し込んだりして、神経症状を引き起こすことを言います。

 40代、30代の活動的な男性に多く、ついで50代、20代と出現する年齢は変わっていきます(10代でもヘルニアは見られるがヘルニアがMRIなどの画像で確認されていても症状を呈さないこともあります)

 椎間板ヘルニア自体は「突出」と「脱出」の2種類に分かれ、「突出」は椎間板の圧迫により外側を構成する「繊維輪」が押しつぶされ、神経組織を圧迫している状態。「脱出」は先述のように「髄核」が飛び出ている状態を指します。(突出ならば、成人男性の半分以上は画像診断をすると見られると言われています)

 それと言いますのも、椎間板ヘルニアは「椎間板の退行変性」という椎間板の衰えから始まります。退行変性は通常の人で20歳過ぎから始まります。椎間板を構成する成分の90%弱が水分であり、その保有する能力というのが20歳を過ぎると失われていくのです。

 退行変性が進めば椎間板の弾力性も失われ、もろい状態になります。このような状態が何年も続き、悪い姿勢や日常生活での負荷など腰にかかる負担が増えてきたり、疲労や睡眠不足など身体の回復が遅れてきたりすることで、何もしていなくても「ある日、突然・・・」椎間板ヘルニアが起こる事はいつでも発症する可能性があります。

 ひと昔前では、椎間板ヘルニアには怖いイメージがありましたが、椎間板ヘルニアも画像診断や治療法も進化し、以前ほど怖いものではなくなりました。

 ヘルニアは椎間板内の物質が神経を刺激することですが、その「脱出」したヘルニア自体はいつまでも起こっているわけではなく、自然に消滅することがわかってきました。発症した場合は速やかに消滅するように負担を避けていくことが大事になります。

 ですから治療の基本は「安静」になります。手術も最近では増えていますが、症状が重度の場合に限られます。現在では手術をするリスクも考慮され「ヘルニア=手術」ということにはなりません。

 そして、やはり問題になるのはヘルニア自体でなく、実際はそのようなことがなくても「ヘルニア」寸前にまで椎間板に負担をかけている日頃の悪い姿勢や生活習慣の方が問題になるのです。

 これはヘルニアもそうですが「腰痛」のほとんどは「生活習慣」により引き起こされている方が多いです。座り方や生活の中で知らず知らず痛くしている方がいます。ですから、ヘルニアを生み出す生活習慣の改善を根本から行わないと、ヘルニアや腰痛を繰り返してしまいます。

 しっかり、ヘルニアを理解し、根本的にヘルニアや腰痛の改善を目指していただけると嬉しく思います。

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