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トップ > コラム記事一覧 > 身体の話。 > 猫背矯正のために胸を開く必要はありません。

猫背矯正のために胸を開く必要はありません。

 猫背にしないために「胸を開くように」「肩が内に入っているから外に広げるように」と言われた経験があるかと思います。お客様にもこの質問をよく聞かれます。「よい姿勢は胸をは開くようにした方がいいんでしょ?」と。

 猫背矯正のために胸を開く必要はないです。これはただ「見た目」による弊害であります。

 確かに「胸を開くように」していると「よい姿勢」に見えてしまいます(芸人さんの中に胸をグッと開いたように立って漫才をされている方もいますが、どうでしょうか)

 何故「胸は開かない」と言いますと、基本的に胸や肩の向きというものが「やや内向きに」作られているものなのです。前額面(ぜんがくめん=身体にとって正面をいいます)に対して、肩は平行にくっついていません。

 胸郭(きょうかく=肺を取り囲む肋骨)に肩甲骨が背中の筋肉に沿ってくっついているので、肩の関節面もやや内向きになっています。つまり元々内を向いているのです。

 この元々「内向き」な構造を外に開くように「胸を開く」や「肩を外に広げる」ようにすることは身体の構造に反するので逆に負担をかけ無理をしているようなものです。

 もちろん、ストレッチとして筋肉の縮みこみを防ぐために胸の部分や肩甲骨を伸ばして開くことはおススメできますので、胸を開くようなストレッチならば問題ありません。

 しかし、姿勢をよくするために胸を開くことは身体の構造に反することになるので、「胸は開かない」ようにしてほしいのです。ですから猫背にしないために「胸を開く」というのも違います。肩や胸はそのままの位置で充分なのです。

 また猫背を気にされている方は「猫背矯正ベルトをした方がいいかしら?」と聞かれることがあります。やはりこれも必要ありません。あの商品は猫背のイメージの誤解を生むものであり、背中を伸ばして治すものではありません。

 以前「猫背は背中の問題ではない」にも書きましたが、よく「背中が丸い」と怒られ「背中を伸ばす」ように昔は指導されてきました。そして、そういう状況を治すためにこういうベルトが作られてきたのでしょうが、「猫背矯正ベルト」は身体の構造に反する動きを与えることになるので、オススメできません。

 背中は丸くて当たり前なのですが、あのたすきがけのような、胸を張るようなデザインが、いかにも背中が丸まっているのを真っ直ぐさせるように、イメージさせるので、すごく良さそうに見えますが、あくまで身体の構造に反する形に無理強いしているだけなので、これもオススメしません。

 猫背や姿勢のことが気になる方はぜひ江東区亀戸にある当整体院までご相談ください。

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