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トップ > コラム記事一覧 > 正しい座り方 > 腰痛にならないために普段から避けた方がいい座り方 Part.2 胡坐

腰痛にならないために普段から避けた方がいい座り方 Part.2 胡坐

 腰痛やぎっくり腰でお悩みの方がたくさんいらっしゃいます。腰痛を改善するために行ってほしいこともありますが、やはり腰痛にならないように予防してもらうことこそが大事と考えています。特に現代の生活では多くの時間を過ごす「座る」という行為のなかで普段から避けてもらいたい座り方があります。

 腰痛にならないために普段から避けた方がいい座り方が「胡坐(あぐら)をかくこと」です。あぐらをかいて座ることは腰に負担をかけています。あぐらをかいて座っていながら、腰をトントン叩き「腰痛いんだよね」とおっしゃってる人も見かけます。それは「あぐらをかいてる『と』腰が痛くなる」のではなく「あぐらをかいている『ので』腰が悪くなる」と考えてほしいものです。

 ほとんど男性の方はあぐらをかいて座るのは普通の行為でしょう(最近では女性でもあぐらをかいているのかもしれませんが)床に座る時にはどうしてもあぐらをかいてしまうものです。もしかすると、床に座る時だけではなくイスに座っている時にも、ついついあぐらをかいてしまう事もあると思います。あぐらをかくことは当たり前に行っていることなのでしょうが、だからこそ腰痛に繋がっていることに気づきづらくなります。

 あぐらの一番の問題は座っている時の姿勢にあります。あぐらをかいている人の姿を横から見ればわかると思いますが、身体は丸まり、猫背になっているので腰への負荷が強い状態になっています。これはイメージとすれば中腰に近いものと考えてもらっても構いません。

 本来、腰には椎間板というものがあり、これは腰の骨とくっついて前にカーブしている「腰椎の前彎」と呼ばれるものが働いている時が一番安定し、強い力を発揮できるようになっています。しかし、あぐらの状態は背中が丸まることで、本来存在する腰椎の前彎を消失させてしまい、中にある椎間板を潰し、腰の背部にある脊柱起立筋や横にある腰方形筋を伸長させ、前面の腸腰筋に負荷をかけてしまっています。この状況が続けば腰の筋肉は疲労したり、上から荷重がかかることで椎間板の厚みを潰してしまうことで、痛みを発していまいます。

 例えば、この状況で腰痛を感じるので、医療機関でレントゲンなどの画像検査をしても「骨に問題ないですね」や「椎間板が薄くなっています」など言われるだけであまり問題解決にはならないものです。もちろん、あぐらをかいたらすぐに痛くなったりするほど強い力ではありませんが、腰痛の多くは普段の疲労や蓄積がたまることで腰痛として感じます。いきなり腰が痛くなるような強い力は滅多なことでは起こりません。多くの人が「何もしていないのに腰が痛い」とおっしゃるものですが、実際は日々の負担が「ちりも積もれば」として問題になっています。

 あぐらをかいて座ることは腰にとってよいとは言えません。あぐらをかいて座ることは腰痛を作ると言っても過言ではないのです。可能であれば普段の時から避けてもらうことをおススメします。

腰痛にならないために普段から避けた方がいい座り方〈3〉

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