「動かすと痛い」首や肩、腰や膝などの関節の痛みは「安静」にすることでは治すのではなく「刺激」を与えていかないと改善は進みません。安静にすることで痛みを起こしませんから治るようなイメージが湧きやすいですが、それではどちらかと言えば衰えていくのでまた繰り返し痛くなりやすいです。適切に刺激を与えて改善を目指しましょう。
人間の身体の回復に必要と言われるのは「睡眠と栄養」と言われます。適切に栄養をとり適切に睡眠をとることが日頃の身体の疲労や病気などから回復させるに必要なことは当然です。
首や肩、腰や膝などの関節の痛みで「寝ても痛みが取れない、なかなか治らない」「痛くなることはしていないのに良くならない」など多くの関節付近の痛みは寝て回復するものではなく刺激を与えていくしかないのです。
刺激とは関節に外部または内部より何らかの刺激になります。内部からというのは運動であり、体操であり、ストレッチであり、トレーニングであります。動かすという刺激です。
人間の身体は動かしていかなければ衰えると考えても構いません。「安静にして良くならない」「寝ても治らない」というのは動かすという刺激が与えられないので、衰えているから動かすと痛くなっていることも充分にありえます。
動かすと痛いから動かさないで安静にしたいのが人間の気持ちかもしれませんが、どんどん動かしていかなければなかなか治るものも治りません。電気を当てて湿布を貼ってもそれだけでは治りません。むしろ治りを遅くしています。
そうなると「無理にでも動かさないといけない」と思う人もいますが、昭和の頃のような逆療法みたいなのは論外です。動かすと痛いものを痛くなるまで、または痛いところまで動かすのは逆効果です。痛いところまで動かしてしまえば痛みに対しての拒否反応的な緊張が起きてしまうのでやはり動きが悪くなってしまいます。
関節を動かさなければいけないのですが、適切にできる範囲で、少しずつその動きを増やさなければいけないのです。これは老若男女一緒です。特に高齢者などは動かさないで安静にする傾向が強くみられますが、これは年齢に関係なく動かしていかなければどんどん動きは悪くなります。
また内部もそうですが外部からも動かすことも大事です。それがリハビリテーションであったり手技療法などによるものです。動かすと痛い所を適切な力で刺激していくことでその部分は刺激に反応していきます。刺激を与えることで関節付近が活性化していくのです。
首や肩、腰や膝などの動かすと痛い関節の痛みは安静にすることなく、適切な力で外部または内部より刺激を与えて改善を図りましょう。