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トップ > コラム記事一覧 > 腰の痛み > 腰痛の原因~日常生活で起こる腰への負担~

腰痛の原因~日常生活で起こる腰への負担~

 腰痛でお悩みの方は多くいらっしゃいます。老若男女あらゆる人がこの問題で苦しんでいます。それは一重に、日常生活の至る所で、腰への負担をかけているからに他なりません。いきなり、腰が痛くなるのは特別な外力(交通事故やスポーツでの衝撃など)が加わらない限り、そうそう簡単には起こらないものです。しかし、そのことに無頓着でいると、少しずつ負担をかけていき、ある日突然痛くなって動けなくなったり、生活に困ってしまうのです。

 日常生活でいかに負担をかけていることを知ることは腰痛の改善、そして予防にも大事になります。そこで、どれくらいの力が普段の腰にかかっているかを知りましょう。

 まずは、基準になります。腰を支えているものは骨、椎間板、筋肉や靭帯などたくさんありますが、一番簡単にいえば、身体を支えている筋力として力を発揮する背筋ですが、成人男性で約120キロ、女性で約90キロと言われます。しかし、それよりも腰の一番下の椎間板は男性で約600キロ、女性で約400キロの耐性があると言われます。

 この数字をみれば、ちょっとやそっとでは一瞬では椎間板が壊れることはありません。しかし、日常生活での負荷は限りなく続きます。

 まずは、今一番負担をかけていることは「パソコン姿勢」です。座るという行為自体がまず、腰に通常の1.5倍近いの負荷(通常とは立っている状態指します)をかけますが、さらに、パソコンをしている時はやや前傾気味になりやすいものです。そうなると、2倍近い負荷になっていきます。これが2~3時間、さらに言えば一日10時間以上座り仕事をされるということは上から押しつぶすことを続けているのと一緒になるので、椎間板内の水分も抜け、厚みを保てず、椎間板の退行変性を進めてしまいます。また、椎間板で支えられない部分は周囲の筋肉や関節に負担をかけてしまい、変形などの原因にもなります。

 また、上体を曲げること「屈む」ことも身体に負担をかけてしまうことになります。「朝、顔を洗う」「靴下をはく」「床に落ちているごみを拾う」などこれらの屈む行為は日常いつでもどこでもありふれており、だからこそ、危険であるともいえるのです。

 計算では上体を曲げることだけで、上体の重さの7~8倍の力が腰の筋肉や椎間板にかかっているとも言われます。なかなか実感はないかもしれませんが屈むという行為は、腰の椎間板を支点として、身体の重心(へその少し奥)が作用点となり、屈めば屈むほど、てこの原理が働き、負荷を強めていきます。体重60キロの方の上体を30キロとすれば屈むことで、210~240キロの力になります。もちろん、これも屈むだけでは到底、腰への負荷が強まることはありません。しかし、この力が繰り返し起これば当然ダメージは蓄積していくのです。

 だからこそ、皆さんがよくおっしゃられる「中腰はよくない」ことを示しているのです。しかし、なかなか中腰は悪いとわかっていても、日常生活で普通に行われていることならば、段々と注意も散漫になりやすいものです。

 ましてや、これに荷物を持った場合は大変です。膝を曲げて身体を真っ直ぐにして10キロの荷物を持つと腰には150キロ弱の力が掛かると言われています。これを膝を伸ばして、身体を屈めて同じ10キロの物をもつと250キロの力が掛かります。さらに両手を前方に伸ばして持つと370キロ弱になります。

 通常での理論的な数字でありますから、この通りにはいかないでしょうが、それでもストレスや睡眠不足が続き、身体の疲労が強い状態であったりとか、また変な態勢であったり、不意に行ったり、勢いをつけて行ったりすれば、さらに370キロの2~3倍の600キロ~1000キロ近い力が腰へかかってしまいます。

 この数字を考えると「何もしていないのに、腰が痛くなってきた」ということはほとんどなく、生活の中で負担を知らず知らずにかけているのがわかります。

 腰痛の改善やこれからの予防のために、ぜひ、覚えておいてください。

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