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トップ > コラム記事一覧 > 身体の話。 > 姿勢が悪くても骨盤に負荷はかかりません。

姿勢が悪くても骨盤に負荷はかかりません。

 日本では10数年前から「骨盤」と名前がつくと世間の反応がいいのか、何でも健康をうたう商品やサービスには「骨盤◯◯」と名前がつくようになりました。確かに骨盤は大事な関節ですので、テレビや雑誌、マスコミなどで「骨盤」とつけてしまうのは仕方ない部分があります。しかし、なかにはイメージ戦略かレッテル貼りなのか、あまりにも消費者を欺いているものも少なくありません。

 そもそも骨盤とは何でしょうか。骨盤とは身体の真ん中付近お腹より下の部分にある骨の集まりの関節になります。両側に寛骨と呼ばれる対の骨があり、真ん中に仙骨、恥骨がありこれらがくっついているものが骨盤になります。

 骨盤はその中に人間にとって大事な生殖器を保護するために強固な骨でくっついてできています。両側の寛骨と真ん中の仙骨は仙腸関節と呼ばれるくの字の関節面で結合しています。この関節はほとんど動くことはなく、せいぜい動いても数mmと言われる位わずかな可動域しかありません。そして寛骨の下では恥骨と呼ばれる固い軟骨でくっついています。

 骨盤はその生殖器を保護する役目からかなり強固にできており、わずかに仙腸関節が動くか恥骨結合が緩む位と言われています。ですから、骨盤がズレる、歪む、傾く、開くことはほとんど起こっていないといってもいい位、起こってもミリ単位なので確認することすら難しいのです。

 しかし世の中にはいかにも骨盤が問題を起こしているようなうたい文句の商品やサービスがあふれています。それをテレビや雑誌やマスコミで見たらそう思いこんでも不思議はありません。仕方ないことです。

 またそれらの商品やサービスも具体的なことは言わず、いかにもなイメージを相手に植え付けるように上手く伝えています。姿勢が悪いとどうして骨盤に負荷がかかるのか身体の仕組みや解剖を知るものには不思議でなりません。

 姿勢が悪くて負荷がかかるのはほとんど首と腰です。それならば納得のできる話しです。

 骨盤は強固な骨と関節によってくっついていますから、問題が起こるとすれば強烈な外力、交通事故位の衝撃がないと問題が起こることはありません。姿勢が悪くてどうして骨盤に負荷がかかるのでしょうか。別々に考えるべきです。それが何故か一緒のようにレッテルを張って消費者を惑わせようとしているのです。

 現在はインターネットの普及とともに情報過多とも言われます。だからこそ私達には情報を判断するリテラシーが求められます。お身体の事や骨盤の事で気になる事があればぜひご相談ください。丁寧にご説明いたします。

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