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トップ > コラム記事一覧 > 案内と方針 > お客様からの大切な教え。

お客様からの大切な教え。

今年の春、このカイロプラクティックの仕事を始めて15年が経ちました。無我夢中でカイロプラクティックの学校に通い始め、見よう見まねからスタートし、なかなか上手くいかず、何度も反復し、色々な先生に教えを請い、何とか15年目を迎えることができました。これも単に多くのお客様のおかげと思っております。そして、今でも思い出すお客様がいらっしゃいます。

この仕事をしているとお客様から「先生」と呼ばれるようになり、段々と自分が偉いんだと錯覚を起こすようになってしまう時があります。かくいう私自身もこの仕事を始めた2、3年目は自分には凄い力があるんだと思うような時もあり、段々と鼻が高くなっていったものです。

しかし、そんな鼻は簡単に折られてしまうものです。若かりし時の慢心、過信は大きな問題となって自分自身に降りかかります。段々と仕事に慣れ、少しずつカイロプラクティックがわかるようになると(本当は何も分かっていないのですが)「こんなもんだろう」となってしまっていたのです。もちろん私自身にそんな手を抜いているつもりはありませんでした。

私自身はそんなことはないと思っているのですが、やはりお客様は全てを見通していました。

ある時いつもいらしていただいていた年配の女性のお客様に「先生、今日「力」入ってないでしょ?」と言われたのです。「そんなことはないですよ。いつもと同じですよ」と言ってはみたものの、やはり心を見透かされたような気がしました。その時は確かに「力」が入っていなかったのです。単純に押す力という力強さというものではありません。強さだけならそれは問題がないと思っています。

お客様を施術する時は大概、うつ伏せになってもらい、私のことは見えてはいません。しかし、その時はちょっと色々な悩みがあって、施術自体に集中しきれていなかったのは確かでした。だからこそ、お客様はその指先から感じ取る「いつもと違う」感じを見抜き、私に指摘をされたのです。

私自身の甘さを痛感し、反省しました。
ただ施術すればいいってわけではないのです。
お客様はしっかり見ているのです。
それはどんなに上手くなろうが、技術があろうが、有名になろうがしっかりと伝わるものなのです。

それ以来、やはり気持ちを新たにして、しっかりとお一人お一人丁寧に施術をするようにしております。そのお客様のことは今でもはっきりと覚えています。忘れることができない大切なものです。そのおかげで、こうやってこのカイロプラクティックの仕事も15年を迎えることができたと思います。これからも一人一人丁寧に施術をして、お客様の健康に寄与できれば嬉しいものです。

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