これから暑さが厳しくなり、熱帯夜になれば寝苦しい日々になります。睡眠は人間の身体を健康なものにするために、また良い状態を維持するためにとても大事なものであります。生活している中で日中に負担を抱えたり、疲労したりする身体は質の良い睡眠をとることでしっかりと回復させることができれば健康で暮らせるものです。
そして、質の良い睡眠をとるためには質の良い睡眠を取るための「準備」というものが必要になります。それは日頃の生活習慣を気を付けて、いかに睡眠を取りやすいように身体の緊張を取り除き、リラックスさせることができるかと言ってもいい位です。普通に行っている事でも睡眠の阻害をしていることは結構見られます。睡眠前や生活でのチェックをしてみてください。
~睡眠前の行動~
□ 寝る前の5時間前まで(寝る時間が0時なら19時になります)に運動を止めている
□ 寝る前の30分前までにスマホやパソコン(PC作業)やテレビを消している
□ 寝る前の30分前までに新聞や雑誌、マンガなどを読むことをしない
□ 寝る前にアルコールを飲んだりしない
□ 寝る直前に入浴しない
□ 入浴後、軽く運動をしない
□ 寝る時に全ての電気や明かりを消している。または少し薄赤いライトだけつけている
□ 寝る時に音楽やラジオなど音を消している
□ 寝る時には何も考えないようにしている
□ 部屋の温度が適温にコントロールできている
□ 寝る時にパジャマなどのリラックスできる眠る為の服装に必ず着替えている
□ バタンキューをしていない。帰宅からそのまま寝るようなことはない
□ ベッドに入ってから寝るまでに何もせず、目を閉じてじっとしているようにしている
~普段の生活~
□ 毎日朝起きる時間を決めている。仕事の日と休みの日でも起きる時間を一緒にしている
□ 睡眠時間を6~8時間にしている。週末の寝だめをしない
□ 昼寝をしても15分以内にしている
□ 日頃から運動をするようにしている、または歩くようにもしている
□ クラシック音楽を聴いたり、アロマを使用するなどをしてゆっくりできる時間をとっている
□ ぬるめのお風呂にゆったりと入るようにしている
□ カイロプラクティックやマッサージなどの手技療法を定期的に受けている
いかがでしょうか。当てはまるものはありますでしょうか。上記の行動は質の良い睡眠をとるために必要なことで、チェックが多ければ多いほど、身体をリラックスさせ眠る準備ができるのです。人間は活動している時には身体全体を緊張させて、休む時には身体をリラックスするものです。これは自律神経の作用によるものですが、緊張している時は自律神経の交感神経優位状態になっていることであり、リラックスするという事は自律神経の交感神経を抑制して副交感神経を優位にしていることなのです。
緊張している時は眠りづらいのは皆さんもご理解いただけると思います。しかし、眠りの質が悪い時は身体の緊張が強く、眠るための準備ができないので、リラックスした身体にならず、眠りの質が悪くなるのです。ですから、いかに早くスムーズに身体の緊張を抑えて、リラックスした身体に変えていけるかが大事です。そして、人間は普段の生活では緊張からリラックスへの移行というのが、すぐにできるものではありません。ある種時間をかけて緊張している身体からリラックスする身体に変えていくことが大事です。
睡眠の問題は身体にとって、健康にとってとても大切です。気になる事やわからないことがあればぜひご相談ください。