座り仕事で「腰痛」に悩まされている方に有効な対策として「マッケンジー体操」をおススメしています。マッケンジー体操とはニュージーランドの理学療法士 ロビンマッケンジーが提唱している「マッケンジー理論」を基に考案された体操です。
基本的に腰痛の原因となるのは「椎間板の退行変性」から始まることが多く、座っている姿勢は腰椎の前彎を消失させ、椎間板を前方から圧迫するような形となり、この退行変性を助長しています。
そこで、この腰椎の前彎の消失した状態を取り戻せるように動かしていくのが「マッケンジー体操」であります。
~マッケンジー体操の行い方~
1、床にうつ伏せに寝ます。
2、両手の平を肩の脇におきます。
3、手を突いた状態で、上体だけを持ち上げます。
4、少し弓なりになるような感じで上体を持ち上げキープします。(腰が軽く反るような形になります)
5、数秒間保持して、上体をまた床に戻します。
6、それを10~15回繰り返します。
注意点
・体操をしている時に腰の痛みを感じるならば即中止してください。
・繰り返し体操を行う時も勢いをつけて行わないでください。
※動きとしては簡単なように見えますが、本来なら適切な管理下に置いて行われる体操であります。ぜひ無理せずにお願いします。また、この体操は腰の痛みを消失させるものではありません。腰痛が出現している状態では行わないでください。
このマッケンジー体操は度々、マスコミや雑誌などで取り上げられ、話題になります。しかし、そのためか間違っていることもあり、問題になることもあり得ます。可能な限り、専門家に直接指導してもらいながら、何度も反復されて行ってもらえる方がよいでしょう。
マスコミや雑誌からの情報ではどうしても簡単にできるように編集されているところがあり、受け手も勝手な解釈をとってしまうと、時に腰へのダメージになってしまうことがあります。
以前にそういうお客様に遭遇したこともございます。ご本人は「テレビで見た通りに行った」とおっしゃっていましたが、やはりなかなか伝わる部分は難しいものがあります。
当院でもお客様にオススメしておりますが、繰り返しチェックさせていただき、安全に行ってもらうように指導しております。
座っている時間が長くなると、「前彎が消失した」状態で関節自体が癒着しているように動きづらくなります。関節は「動き」があってこそ機能を果たすものであり、体操を行うことで問題を減らします。
長年の腰痛や繰り返すギックリ腰でお悩みの方はぜひ江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。