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トップ > コラム記事一覧 > 正しい座り方 > 腰痛にならないために普段から避けた方がいい座り方 Part.8 正座

腰痛にならないために普段から避けた方がいい座り方 Part.8 正座

 腰に負担のかかる座り方の一つに「正座」があります。しかし、正座の場合少し注意しなければなりません。それは正座の場合どうしても皆さんのイメージ通り膝への負担が大きいものであり、腰より膝への負担を考慮しなければなりません。

 まずは正座の膝への負担ですが何故正座が膝に悪いのかというとやはり正座そのものの形にあります。正座は座る際に膝を180度折り畳み、そこに自分の上半身の体重をかけています。他の物でもそうですが、ある物を180度折ってそこに過重または負荷をかけていてはそこの部分から折れてしまうものです。もちろん膝は180度曲がることができるようになっていますが、それでもそこに負荷をかけることは問題です。それはドアみたいな動くものでも180度閉めた状態で荷重をかえていれば蝶番(ちょうつがい)の所から壊れてしまいます。人間とは違うというかもしれませんが考えとしては一緒です。

 膝の内部としては正座をすることで前面にある大腿四頭筋は引き延ばされ、後面にあるハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)は圧迫を受けます。また膝の関節にある軟骨も強く圧迫を受けて潰してしまいます。もちろん人間の身体はそんなに弱いものではありませんので、これくらいの負荷がかかっても充分に問題なく耐えられるものですし、痛くもかゆくもないものです。しかしそれは小さい負荷となってじわじわと膝への負担となります。若い時には気にしないときでも年齢が経ってくると膝も支えづらくなり痛くなってしまいます。

 やはり正座は膝への負担になり、膝の痛みに繋がります。正座は膝に悪いのでおススメはしません。しかしその膝に悪いことをしているからこそ、腰への影響が出てくるのです。膝が痛くなると、膝を支える筋肉は緊張短縮を起こし、常にパンパンに張ってしまいます。緊張状態では人間は力を上手く出すこともできず下半身の柔軟性や弾力性も少なくなってしまいます。

 下半身の筋肉や関節の柔軟性や弾力性が損なわれてしまえば、地面から受ける衝撃や歩いているときや立っているときの負荷が、本来ならその下半身の柔軟性で逃がすことができているものを上半身に伝えてしまい腰に負担がかかってしまいます。ですから膝が悪くなると、ほとんどの方が腰への痛みついで訴えます。正座が直接腰へのダメージを与えるものではありませんが、風が吹けば桶屋が儲かるではありませんが、膝へ負担をかける影響は確実に腰に伝わります。

 日本人は古来より「正座」が基本かもしれませんが、腰への痛みに繋がるので可能な限り正座は行わないようにしてほしいものです。

 そして、注意してほしいポイントですが、普段から正座を行わないでほしいのは膝や腰への痛みに繋がるから行わないでほしいのです。しかし、腰に痛みがあるときや不安を抱えているときに、座るときは「正座」を逆におススメしています。正座の姿勢は腰への負荷が一番少ない姿勢になるので、腰が痛い時や不安があるときだけは正座をして腰への負荷を少なくしてほしいのです。

 膝やその次に来る腰への痛みの予防として正座はお勧めできないのですが、腰に痛みのある状況ならば座るときは正座の方が腰への負担が少なるのでその時だけは正座をお勧めしています。 

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