座り仕事が多い現在で、朝から晩までイスに座って仕事をされている方もそうですが一日の半分の時間はイスに座っている時間が長い方がたくさんいらっしゃいます。
その座るイスに対してお客様の興味は高く「どんなイスに座ればいいの?」というご質問もよく伺います。腰痛にならないためにイスに座ることをオススメしますが、その際にイスの選び方について大事なことの一つに「イスの高さ」があります。イスの高さとはいいかえれば「座面の高さ」になります。
これはイス選びにとっても大事なポイントになります。座面の高さが固定されているようなダイニングにあるイスを購入する時もそうですが、イスの高さが調節できるようなイスではどこに高さを合わせるのかを考える上でも大事です。おススメしているイスの高さは「(自分の)膝と並行か、やや上」になります。
「膝より下でしょ?」というご意見もお聞きします。しかし、それには賛成しかねます。たしかに膝より低いイスの方が座りやすそうなイメージがあったり、また世の中には低いイスがたくさんあるからそう思われてしまうのでしょうが、身体の構造や機能を考えるとおススメできません。
低いイスに座るとそれに身体を合わせるように座るので、身体が丸まってしまい「腰椎の前彎の消失」が起こるので、腰により負担がかかってしまいます。ただでさえ、座ることで腰には立っているときの1.5倍から2倍の負荷がかかるものを、膝より低いイスに座ることでさらに負荷を増してしまうのです。
会社で座る際のイスの高さは問題になります。というのは会社にはたくさんの社員の方がいて、150cmの女性から180cmの男性までいますが、どの方も同じイスと机を使ってしまっているのです。
もちろん、会社側として全ての社員の身体に合わせたイスを買い揃えるのは不可能なのでそこにあるイスを使うようになってしまいます。昔よりは日本人の平均身長が伸びてきているとはいえ、まだまだ低いイスが多いようです。もし、ご自身でイスを選択できる場合は「(自分の)膝と平行か、やや上」のイスにしてみてください。
お子さんのご自宅での勉強机を合わせる際にも言えることです。「6、3、3で12年~♪」という(古いですか?)CMもあったように子供の成長に合わせて高さが変えられる机とイスを小さい時にお子さんに購入される方が多いと思いますが、その際伸長の伸びに合わせて高さを上げていくときにこの「膝より平行かやや上」を実践してみてください。
お子さんの膝に合わせることで腰の為に行うことですが、気になる猫背や最近増えている子供の肩こりの予防にもなります。ぜひ、イスの高さに注意してみてください。座り方で気になることがあれば江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。