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トップ > コラム記事一覧 > 正しい座り方 > 座る時間が長ければなるほど、腰は痛くなります。

座る時間が長ければなるほど、腰は痛くなります。

 座り仕事の方で腰の痛みに悩んでいる方がいらっしゃいます。「座っていると、腰が痛くなる」「昨日、残業していたら腰が痛くなってきた」など座っている時、特に時間が長くなればなるほど、腰の痛みを訴えやすくなっています。

 まず、前提としてお伝えしなければいけないのは「座るということは腰にとって負担となっている」ということです。たまに、腰が痛かったり、ぎっくり腰になっている人に対して、「腰痛いの?ここ座って!」という人がいらっしゃいますが、あれは逆効果になります。むしろ座ることで腰の痛みを増してしまうことがほとんどで、立っていたり、もしくは寝ていたりしている方が楽なのです。

 腰への負担を「立っているときが100」とすると、「座っているときは150近く」の負担がかかっていると言われます。それは、人間が基本的に2足で立つようになっており、腰を支える構造も立っているときにこそ、うまく機能できるようになっているからです。

 腰を支える構造には大きく「椎間板」と「椎間関節」と「筋肉」があります。この3つがきれいにバランスを取っている状態が立っているときに起こる「腰椎の前彎」と呼ばれる腰のカーブがあるときに最大の力を発揮するようになっています。

 これが座っているときにはこの椎間板と椎間関節と筋肉の3つのバランスが崩れ、支える力が弱まりそれぞれに負荷をかけてしまいます。もちろん、座るだけでいきなり腰が痛くなることはありませんが、このバランスの崩れている状態が、何年、何十年と継続して負荷をかけていれば段々と腰の痛みを誘発しやすくなり、「ちりも積もれば山となる」ではありませんが、気づかないうちに腰に問題を発生しやすくなります。

 そしてもう一つ、その状態に身体が疲れやストレスにさらされていると、余計に腰の痛みを起こしやすくしてしまいます。身体全体が疲れているときやストレスにさらされているときは、身体自体に耐える力や回復する力も衰えているので、それ自体でも充分痛くなりやすいのですが、それにプラスして、座ることで良くない方向の相乗効果が起こっていしまいます。

 座っていて腰が痛くなることに対して、多くの方が疑問をもっていらっしゃいますが、小さい負担を少しずつ重ねていることで痛みが生み出されるためか、わかりづらいものです。座っているだけでも充分腰に負荷をかけていることを自覚してください。ついつい集中したり、仕事に追われているときには、長く座ってしまいます。なかなか難しいかもしれませんが、座る時間を減らすようにしたり、こまめに立つようにして、腰への負担を減らして痛みが出ないようにしていきましょう。

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