お身体にとって一番大切なのは「治療」でも「特効薬」でもありません身体を守る「予防」です。いかに病気にならないか、いかに悪くしないか、いかにひどくならないかなどが身体のことを色々なストレスや病気から身を守ることが長く健康でいる秘訣になります。理想は病気にならないことですが、それは理想過ぎますので、例え病気になったとしても、早期発見やさらなる悪化の防止、そして2度と痛くならないように知識をえることで、多くの問題から身体を守ることができます。
若い時や身体が元気な時には「守ること」はなかなか考えづらいものです。回復する力も免疫力も柔軟性も色々なものが備わっていますから「一晩寝れば治るよ」「大丈夫。若いから。」で済ましてしまいます。しかし、身体は正直年を取ります。段々と自分の身体と頭の中身が乖離していき「アレ?」と思うところが増え、「まだまだ~」「~つもり」など、いつまでもその良い状態が続くかのように錯覚すらしてしまうものです。
「攻撃は最大の防御」という言葉がありますが、これは身体に関しては当てはまらないものです。スポーツや他の世界なら攻めることで色々なことが防ぐことができますので、これもありかと思います。しかし、身体の問題の多くは日頃の問題の蓄積が多いので、いかに普段からの習慣をしっかりしていく予防が大事になります。
予防は少し面倒くさいイメージかもしれません。病気になっても一発で治す薬や疲れたら一晩で体調が回復する注射でも求めてしまうのが人間というものです。しかし、それは残念ながら身体にとって負担であり、長続きできるものでもありません。予防は大変ですし、面倒ですが少しずつコツコツと身体のためになることを積み重ねていくのが遠回りのようで近道となります。
予防は治療にも役立ちます。例えばぎっくり腰になったとしてもいきなりぎっくり腰が良くなることはありません。早く回復させるためには日常でいかに腰への負担を減らす「予防」を一緒にしなければ治るものも治りません。自分自身は何もしなかったり変えたりしないで、薬や注射に丸投げで全てが解決できれば簡単かもしれませんが、ご自身でも普段からしっかり身体に気を付けることが最大の治療薬となるのです。
予防に勝る治療なしという言葉があります。それはやはり自分自身がしっかりと身体のことを守ることで初めて身体の自然治癒力が発揮できるものです。身体には「攻め」よりも「守り」をしてもらい、いかに病気にならないか、いかに悪くならないか、いかにひどくならないかをしっかり考えてもらうと良いです。