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トップ > コラム記事一覧 > 正しい座り方 > 背筋を伸ばす必要はありません。

背筋を伸ばす必要はありません。

 当院では座り仕事で肩こりや腰痛や猫背でお悩みの方、また身体に正しい座り方などを知りたい方に座り方のレッスンを行っておりますが、「座り方や姿勢で一番大事なことは何ですか?」と伺いますとほとんどの人が「背筋を伸ばす」と答えられますが本当にそれは正しいのでしょうか。

 私自身も小さい時からよく親や先生などからイスに座っている時に「背筋を伸ばしなさい」と言われてきました。グッと背中を押されたり叩いたりされて、無理矢理背筋を伸ばしてきた記憶があります。昔から言われてきたことでもあり、今でも行っているのかもしれません。

 確かに、「背筋を伸ばした姿勢」は見た目がよくなるので「よい姿勢」の代名詞のように言われてきましたから、これがさも当たり前のように思われているのかもしれません。

しかしこれは見た目だけの姿勢だけがをよくなるるものであって、決して身体に正しいとは言えません。身体の仕組みを考えるとかなり無理をした座り方になるのであまりオススメできるものではありません。

 むしろ、背筋を伸ばすということは背中の筋肉に力を入れているので疲れやすくなり、力を入れることで逆に長続きしづらくなります。また無理に背筋を伸ばすということは身体への負担になりますので、良い物とは言えないのです。

背筋を伸ばして、無理矢理によい姿勢を作るのではなく、身体の構造や機能を理解して身体に正しく負担無くよい座り姿勢をすることを行ってほしいのです。

 ポイントは「身体の重心」です。身体の重心とは前後の筋肉のバランスを均等にとることができ負担や疲労を最小限にしてくれるものです。人間は何気なく日常生活を行っていくと知らず知らず身体の重心をわからなくなってしまうので、身体の重心から外れて悪い姿勢でも慣れてしまいそれが楽に感じてしまいます。

しかしそれはやはり負担を生じさせています。だからこそ身体の重心がわかってくると、背筋を伸ばさなくてもよい座り方が可能になります。

 身体の重心とは立っているとき横から見ると「耳介(じかい=耳の穴)」「肩峰(けんぽう=肩の先)」「股関節の大転子(だいてんし=股関節のでっぱり)」「外果(がいか=くるぶし)」が垂線で揃うと理想の重心になります。これが座っている時では「耳の穴=肩の先=股関節のでっぱり」を揃えるように座ることが身体にとって楽になります。

 この重心ラインが崩れてくると身体の色々な所に負担を生じさせていくので、座っているときに肩こりや腰痛を感じ猫背になってくるのです。身体の重心を理解し、正しい座り方を行っていただき身体の負担を減らして楽にきれいに座れるように目指していきましょう。

 気になることがあれば江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。

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