肩こりそして猫背などでお悩みの方が多いものですが、これらでお悩みの方が気にする問題の一つに「肩が前に行っている。または肩が内に入っている」ことです。
「肩が前に行っているから、後ろに引いたほうがいいんですよね？」
「肩が内に入っているから、開いた方がいいんですよね？」
「巻き肩だから姿勢が悪くなって猫背になるんですよね？」
・・など肩が前に行っていることや内に入っていることを凄く気にされています。
確かに、姿勢が悪い人や猫背の人ましてや肩こりを感じている人は「肩が前に行っているように、または内に入っている」ように見えますから、肩を引いたり、開いたりすることが良いように感じるのはわかりますが、これはほとんど気にしなくていいものです。
そもそも人間の肩はその構造から前に行っているものですし、内に入っているものですから、その形自体自然なもので、それを逆に引いたり開いたりする必要はないということです。これは少し話を混同したり、レッテル付けされている問題なのです。
姿勢として考えれば、肩の作りとしては元々肩の関節面は矢状面(身体の縦の面)に対してやや内向きにくっついているものなので、普通にしていても前に行っているし、内に向いているものなのです。それがいつのころから、肩を引いたり、肩を開くようにすることが正しい姿勢みたいな風潮になっています。
よく小さい時に猫背を治そうとしてグッと肩を開くように治されていたからかもしれません。
また猫背矯正のベルトなどが通販や治療院で販売していますが、それがたすき掛けの形をしていて、肩の位置を後ろに下げたり、開いたりするようになっているので、肩は後ろに下げたほうがいい。開いた方がいいというイメージとして長年刷り込みやレッテル付けのようになっていることが多いです。
また肩こりを解消するために、ストレッチ的に肩を後ろに引いたり開いたりするようにするから、「前に行っていることや内に入っていることが悪い」ように感じているのかもしれません。
もちろん、肩こりを感じているときは筋肉の緊張短縮を強く感じていますから、肩を後ろに引いたり開くようなストレッチをしたりすることはおススメしますが、だからと言って、姿勢的に後ろに引いたり開くようすることは肩にとって不自然なものになりますから、必要ないのです。
肩は元々前に向くような関節面がありますので、後ろに引いたり肩を開くようにすることは姿勢的には身体に無理をしていて不自然な動きになりますので、気にしないで構わないのです。
気になることがあれば江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。
