ある日ネットに上がっていた記事に「警察官が何故厳しい訓練を続けるのか?」という趣旨の記事があり、「市民の生活を守るため」や「日々凶悪になる事件への対応のため」など色々理由がありましたがその中の一つに・・この言葉があり強く印象に残りました。
「『今日より若い日はない』だから訓練しないといけない」
まさにその通りだと思います。生まれた時の小さい身体も10年20年を経て何十倍にも成長していきます。身長も体重も10代まではどんどん増えていき、寝ようと思えば何時までも寝ることができますし、起きようと思えば夜通し起きていられます。運動ならば夜遅くまで部活で残って練習して、帰ってご飯食べて寝て、またすぐに朝起きて練習に臨みます。若いからこそできる素晴らしい行動力であり回復力です。
それが20代になって、30代になって少しずつできていたことが段々とできなくなっていきます。昨日の疲れが残るようになり、段々と筋肉痛が出るようになり、色々な所で若さを感じることが少なくなっていきます。
それも当然です。人間が体力的にピークを迎えるのが25歳くらいまでと言われます。また構造的な話をすれば腰にとって大切な「椎間板」というものは20歳をピークにその能力は衰えていくということが分かっています。つまり20歳を過ぎれば老化が始まっていると言ってもよいのです。
「20歳から老化が始まる?」疑問を持つのは当然かもしれません。なかなか実感ができないからです。
「今日より若い日はない」というのは事実であり、地球上のどの生物全てに当てはまります。だからこそ去年と同じことをしていれば悪くなったりできなくなっているのは当然なことです。「以前は寝れば治った」「昔はこんなことなかった」「何ですぐに良くならない?」などおっしゃる気持ちは理解できますが、今日より若い日はないということを考えれば自分の身体に何も施さなければどんどんと老化するのは自然なことであります。ただそれが目に見えるものではなく、実感が乏しいだけなので気づかないのです。
だからこそ、自分の身体を手入れしていかなければなりません。老化自体は防げませんが、老化を遅くしたり緩やかにすることはできるのです。昔は身体を使うアスリートも20代前半で引退する選手も多かったものですが今ではベテランになっても活躍することができるようになってきました。
それはやはり身体の手入れやケアをしっかり行っているからです。そしてそれはアスリートだけではありません。むしろ私たち一般の人間こそしっかりと身体のケアや手入れを行うことは大事になります。
「今日より若い日はない」のです。年齢を重ねれば重ねるほどしっかりと身体と向き合って手入れやケアを行ってほしいものです。