お客様に「歩き方が悪いから膝が痛くなってしまった」「正しい歩き方を教えてほしい」など脚の痛みで歩き方が気になる方が少なくありません。確かに身体に負担のかかる歩き方をすれば膝や腰に負担がかかり痛くなりやすいものですが、その前に一つ考えてほしいのが「歩き方が悪いから膝や腰が痛くなる」よりも「膝や腰が痛いからその歩き方になってしまった」可能性も充分にありえるのです。
歩き方を見直す前に、その問題を改善させていかないと問題の本質にたどり着かない時もあります。身体には痛みから逃げるという本能があり、負担をかけることを自然に避けようとするのです。歩き方の多い問題の中で一つの例が歩くときに膝の内側が痛くなることです。膝の内側が痛くなることでそれを避けるように、膝を外側に向けて歩く形になってしまいます。いわゆるO脚です。痛みを自覚した時には膝を外側に向けて歩くようになるから「歩き方が悪いから膝が痛くなってしまった」と考えてしまいますが、必ずしもそうとは言えません。
また足首や股関節や腰に痛みがある時、または以前に痛みが合ったことがある方は足を引きずるように歩いたり、片側の脚に負担をかけるように歩いてしまうことがあります。ご自身的には普通に歩いているつもりでも周りから「歩き方おかしいよ」「足引きずっていない?」などと言われ、本人もそれが気になり「歩き方がおかしい」から「正しい歩き方を教えてほしい」とおっしゃる方も少なくありません。
しかしその歩き方になってしまった理由で多いのが「気づきづらい関節付近の痛み」なのです。人間は知らず知らず痛みから逃げることをしてしまいます。ご自身では痛みを感じないようにさり気なく痛みから逃げるようにかばったり逃げているのです。ですから、その部分に痛みは感じないでしょうが、その代わりにその関節の動きが悪くなってしまい痛みを生み出してしまうのです。
関節の動きが少なくなってしまえば、当然動きや歩き方も不自然になってしまいます。その歩き方が不自然な時に気になってしまい「歩き方が良くないから痛くなった」と考えてしまいがちですが、その前に腰や股関節、膝、足首などの関節の動きが適正な可動域でないと痛みが出やすくなってしまいます。
痛みは人間にとって嫌なものです。痛みを治したいと思うのは当然ですが、痛みだけを相手にしてしまうよりはその痛みが生まれる原因や問題を根本からしっかり見直して問題の本質を改善してくことをおススメします。
歩き方が気になる方はぜひ当院までご相談ください。