腰の痛みやぎっくり腰になりやすい要因として「運動不足だから腰が痛くなるんでしょ?」と聞かれることがあります。確かに運動する習慣があると健康にいいですし、腰に不安もなく日常生活を過ごせそうなイメージはありますが「運動不足と腰の痛みは関係ない」と言えます。
運動は普段から行っている人も運動を普段からしない人も、腰の痛みやぎっくり腰はどの人にも起こるものです。それは運動とは関係ありません。運動してる人でも慢性的な腰痛やぎっくり腰を繰り返してお悩みの方も少なくありません。また運動の習慣が無くても腰痛とは縁遠い人がいらっしゃいます。
「運動すれば腰痛にならない」というような盲目的なものではありません。運動は健康のためには行ってほしいですが、それに慢心していれば腰痛はいつでも起こります。
そもそも運動不足だと腰が痛くなるものでしょうか?確かに運動不足だと身体を動かす機会が少ないから筋肉も少なく疲れたりしやすいので、多少腰付近の筋肉は疲労を起こしやすく、筋肉痛に近い腰の痛みは起こるでしょうが、それとぎっくり腰になるかは少し違います。
では逆に運動する習慣があると腰が痛くならないのでしょうか。そうとも言えません。「私、運動しているから大丈夫」と考えている方もいらっしゃいますがそれはありません。運動することでも逆に腰に疲労が強くなったり無理をすることで痛くなってしまうこともあります。
ですから運動しているから腰に痛みが起こらないとも言えませんし、運動不足だから腰が痛くなるとも言えないのです。
なぜ「運動不足が腰痛になる」という考えが起こるのでしょうか?基本的には運動している人は筋肉もうまく使えて健康的だから腰が痛くなることはないという考えがあるのではないでしょうか。
確かに運動している人は健康的でしょうし、当院でも運動が習慣化していない人には運動を勧めることが多いですが「運動する=健康的」でしょうが「運動する≠腰痛にならない」なのです。
腰の痛みの多くは原因不明と言われますが、多くは腰に負担のかかる生活習慣と考えてます。私たちは何気なく腰に負担のかかる生活を送っています。
中腰での行動や腰に負担のかかる悪い姿勢や気づきづらい小さい負担を何年と何十年と重ねると、ある日何もしていないのに身体が動かなくなったり、腰が痛くなってしまうことがほとんどです。
原因不明とは直接的にこれと言うものはないので原因不明と言われますが、腰痛やぎっくり腰の多くは「ちりも積もれば山となる」と言われるように、小さい負担を重ねていくことで腰への負担が大きくなり、腰が耐えることができる力を上回ってしまうことで痛みを感じるようになります。
長年の腰の痛みや繰り返すぎっくり腰は運動することで改善を目指すよりはしっかりと日常にかかる腰の負担を理解してもらい改善に結び付けてほしいものです。気になることがあれば江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。
2020.03.02投稿 2022.10.31改訂