現在、世界中で新型コロナウイルスの影響でステイホームや自粛が拡がり多くの人が自宅で過ごすようにしています。それはなるべくウイルスとの接触を減らし感染を拡げないためにはとても大切なことであり、行っていかなければいけないことでもあります。しかし、自粛で自宅にいることが続くことで身体にも色々な問題が起こってしまっているのです。
それは「身体の緊張が増えてしまう」ことです。
基本的に人間の身体は自律神経と呼ばれる2つの神経が全身に張り巡らされ身体のあらゆる器官を調整しています。それは交感神経と副交感神経の2種類であり、簡単に言えば「交感神経は緊張、興奮」させる神経で日常に活動するために必要で「副交感神経は回復、リラックス」させるための神経で身体を休めるために必要な神経であります。この2つはシーソーの関係と呼ばれ、片方を上げると片方がが下がり、バランスを取ることで身体の平衡を保っているのです。
しかし、この2つの神経のバランスが自粛が続いてしまうと崩れやすくなってしまうのです。それは自粛により身体を動かすことが少なくなることで「交感神経が優位状態」に傾いてしまうのです。
何もしていないのに身体が疲れる、肩が凝る、腰が痛くなるなど訴える方は少なくありません。身体のこれらの問題は首や肩、腰などの筋肉が緊張してしまっているからなのです。
筋肉はご存知の通り伸び縮みしながら身体を動かしたり、内蔵を働かせたりして身体の色々な機能を動かすものです。この機能は本来ならば日常生活で歩いたり、運動したりすることで維持できるものであり、多くの方が普通に生活することで筋肉が刺激され伸び縮みすることで身体の緊張は抑制され問題を感じずに済んでいたのです。
しかし、この当たり前のことが現在はできないのです。日常生活がかなりできづらくなってしまっています。通勤はテレワークが増え、買い物に行くのも回数を減らして外出することも自粛してしまっているのです。
もちろんこれらは現状では仕方ないことです。だからといって動かすことが少ないですから身体を緊張させておいていいとも言いません。そこで緊張させた身体の筋肉が痛みを生み出してしまうのです。
最近では色々なとこで自宅での体操やトレーニングの情報が増えています。それは身体の緊張を緩和させるためにとても大事だからです。何もしていないから痛くならないとこはありません。むしろ、動かさないことの方が痛みを感じやすいのです。
ぜひ積極的に身体を動かしましょう。自宅でラジオ体操を本気で行ったり、少し強度のある自重で筋力トレーニングをしたり、ユーチューブでヨガを行ったりして身体を動かしましょう。動かしていかないと、緊張による身体の痛みが生まれやすくなってしまいます。
お身体で気になることがあればご相談ください。