「何もしていないのに痛みがある」「特別に何かした経験はない」これらは多くのお客様から聞くセリフです。強くぶつけたり、捻ったり、運動しているわけでもないのに、首が腰が膝が痛くなることはよくあるものです。何もしていないのに痛くなるのはそもそも「何もしないから痛くなる」と言ってもよいのです。動かさない方が、または安静にしている方が痛くなると言ってもいいものです。
例えば座り仕事の方の多くの方が「首や肩、腰に痛みを感じたりしています。座っている時間が長く、運動不足に」なりがちだとしても、特別に何かしたりしてるわけでもないから、どうしても痛みが出るイメージがわきづらいものです。
首肩や腰が痛くて病院に言っても「骨に問題はない」と言われ、電気や湿布を出されて終わるがなかなか改善が進まず、また痛くなったとしても「病院に行っても変わらない」と諦めてしまうようなことになりがちです。
それは病院側も明らかな外傷の原因となることやレントゲンやMRIなどの画像や明らかな数値の異常などが確認されないと、なかなか病気の診断も下せずに「また痛くなったら来てください」と言われることが多いからです。そうなると、お客様自身もどうしていいかわからず結局放置してしまうという悪循環の中に迷い込んでしまうのです。
また痛みを感じる箇所はどうしてもそこを安静にしてしまうのは仕方のないことです。痛い所を動かすとまた痛くなってしまうのではないか、悪くしてしまうのではないか、動かさない方がいいだろうという気持ちが働きます。痛みのある所は変に動かすと悪くなると思うので、どうしても安静にしたり下手をしたら固定したりして何とか回復をするのを待とうと考えがちです。
しかし、身体は残念ながら動かさない方が痛みを感じやすくなります。それは何かぶつけたり打ったりした痛みとは違う「筋肉が固まる(緊張)ことによる痛み」であり、これは安静にしてもいいことはないのです。
これは日本の医療の歴史もあるのですが、どうしても急を要さないものは「安静」を伝えがちなのです。どうしても安静にさせた方が患者さんも楽に思えますので「その場」の対処だけをみれば楽に思えますが、安静にしたせいで後々悪くなる人も多いのです。
「安静にしてくださいね」と耳障りの言い言葉を信じ、動かさないことでその時は楽なものですが、動かすことで回復できることを後回しにしてしまうと、痛みの期間が長引いてしまい、なかなか治らなかったり、繰り返してしまうことがよくあるのです。
何もしていないのに痛くなってきた痛みは安静にせず、動かしていかないとますます痛みが長くなります。ぜひ、積極的に動かしていきましょう。気になることがあればぜひご相談ください。