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トップ > コラム記事一覧 > 身体の話。 > 猫背は背中の問題ではありません。

猫背は背中の問題ではありません。

「猫背だから、肩こりや腰痛になる」「猫背だから姿勢が悪い」と気にされているお客様が結構いらっしゃいます。

 そして猫背を改善させるためには「猫背だから背中を伸ばさなければいけない」「背中はまっすぐにする」と背中が問題と考える方が多いのですが、猫背は背中の問題ではありません。

そもそも「猫背」とは何なのでしょうか。イメージ的には「猫のように丸まった背中」でしょうか。ハッキリと猫背を理解して言葉を使われている方の方が少ないと思います。

「猫のように丸まった背中」としますと、まずは背中を考えなければなりません。

 そうなると少し解剖的な話ですが背中はどこを指すかと言いますと、背骨の胸椎(きょうつい)と呼ばれる12個の骨の部分が背中の部分になります。そして、その背中の上下も大事になりますが、首はその上にある頚椎(けいつい)と呼ばれる7個の骨の場所、腰は下にある腰椎(ようつい)と呼ばれる5個の骨がある場所になります。

そして、この首7個(頚椎)背中12個(胸椎)腰5個(腰椎)が合わさり、全部で24個の骨の集まりとなり、背骨となって身体を支えていますが、この背骨は真っ直ぐな作りではありません。それぞれがカーブし合っています。

 首が前にカーブして、背中で後ろにカーブして、また腰が前カーブするという、この3つのカーブがあるからこそ身体を上手く支えられる仕組みになっているのです。

首と腰は前にカーブしています。そして背中は後ろにカーブしています。ということは背中は丸くていいのです。「猫のように丸まった背中」と考えていますが、背中の部分は丸まっていて当然なのです。

よく「猫背にしない。背中はまっすぐ」と言われます。

 机に向かっている時、イスに座っている時、親や先生に背中をグッとまっすぐ後ろから伸ばされて上記のようなことを言われた方は多いのではないでしょうか。しかし、背中は丸くできています。後ろ側にカーブしています。

丸く形づけられている背中を伸ばすというのは、逆に背中の構造に無理を強いているので背中は真っ直ぐにすべきではないのです。むしろ、言ってしまえば猫背のまんまで十分です。

 たまに「俺は昔から猫背だから~」とおっしゃる方もいますが、それは完全な言い訳に過ぎません。

「猫背だから〇〇」と気にされてしまうのは上の世代から言われ続けてきたために、深層にこびりついてしまっているのかもしれませんが、背中が丸いのは気にしなくてもいいものです。

 気になることがあれば江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。

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