首の痛みや肩こり、腰の痛みなどでお悩みの方がたくさんいらっしゃいます。症状に対して、お客様によく聞かれるのが「『温める』か『冷やす』かどちらがいいのか？」ということがあります。基本的には「温める」ことをお願いします。
多くの身体の問題に対して、身体は誰しもが持っている自然治癒力を使って治癒を目指します。身体に傷がついたら、私たちの意思に関係なく、修復が始まります。出血すれば血液は凝固を始め、保護するためにバリアーを作り、新しい皮膚を再生していきます。自然治癒力という力が最大限働くことを常に心がけていけばしっかり改善が進むものです。
ではその自然治癒力とは何なのでしょうか。イメージしてわかりやすいのが先ほどの例えにも出したように「血液」になります。血液は身体にとても大事なものであり、循環させていくことで身体の組織を治してくれています。
私たちの身体は一つ一つの細胞からなり、全身で約６０兆あると言われています。この細胞が全身に分裂していくことで筋肉も骨も関節も色々な細胞から作られ成長し、日々入れ替わりながら身体を形成しております。そしてこれら無数の細胞は血液から色々なものを交換することで活動しています。血液から運ばれる栄養や酸素をもらい、老廃物や死骸を回収してもらうことで細胞の活動を手助けしていき、また血液をしっかりいきわたらせないと細胞が壊れてしまうことになります。
簡単に言えば、痛みを抱えている所では素早く血液を供給し、早く細胞を回復させる手助けしてあげなければなりません。そうのような時に、冷やしてしまうと、ますます血液の循環が行きづらくなるので、なかなか細胞は回復してきません。早くその状態を解決することも大事な対策になります。まず基本は「温める」ことです。
冷やしてしまうと、その周囲の血管が収縮してしまい、血流を低下させてしまい、回復も進みづらくなります。しっかり温めることが大事です。温泉に行ったり、長くお風呂に入ったり、機能性の高いインナーを着たり、足元や首元から入ってくる冷気をシャットアウトしたりなどをして身体の熱を逃がさないように「温める」ことをしてください。
これからの夏は暑くなって、身体にとっても厳しい暑さですからついついクーラーを使ってしまいがちになります。致し方ないことですが、それでもクーラーによる冷えで体調を崩される方が毎年たくさんいらっしゃいます。
身体を守るためにも、維持するためにも、しっかりと身体を温めてあげてほしいです。
