首や腰に違和感や痛みや悩みを抱えている方の多くはその中にある椎間板に負担をかけていることがあります。それも小さな小さな負担をかけ続けることで普段は何でもないのにある日から突然気になりだしてしまい、そのうち痛みを感じるようになってしまいます。首や腰が気になる方は「椎間板」への負担を減らしていきましょう。
椎間板とは背骨の骨と骨の間にある軟骨になります。背骨は24個の骨と24個の軟骨、つまり椎間板によって形成されています。背骨は身体を支えるために必要なものですが、支えるためだけならば固くて強いものが良いもので骨だけで背骨を形成した方がいいのですが、わざわざ軟骨という骨ほど固くない軟らかいものを間に入っています。
それはやはり可動性と緩衝の為であります。腰から首まで骨だけで作って丈夫にすることもいいのですが、それでは腰や首の動きが無くなってしまいます。首や腰が動かないもののであればいいのですが、それでは生活するのが難しくなるので、間に軟骨を入れて動きやすいようにしているのです。
また椎間板は骨と違い水分の多い組織によってできています。骨と言うのはカルシウムの固まりで丈夫で固いので耐久性は高いのですが、衝撃が強いと壊れてしまいます。いわゆる骨折です。壊れてしまうと修復するのに時間がかかるのでそれも不都合であると言えます。
だからこそ水分の多い軟骨でできた椎間板と言うのが緩衝材でありゴムの役目を果たし衝撃を緩和させているのです。椎間板はその役割から大きな力を受け流す力をもっています。骨は衝撃を受ければ跳ね返しますが、軟骨は水分でできていますから、受け流すことができるので大きい力を受け取ることができます。
衝撃を緩和させ可動域を確保する、この2つが椎間板が背骨にとって必要であります。しかしそれでも持続的に負担をかけ続けてしまえばやはり問題が生じます。それが変形であり大きく知られるのが椎間板ヘルニアと言う病気です。これを正しく保てないと首や腰は色々な違和感や痛みが生み出されてしまうのです。
いきなり変形や椎間板ヘルニアが起こることはありません。日頃の小さな負担が水の滴る雫の力で大きな岩に穴を開けるように小さい力でも充分に問題を起こしてしまうのです。
特に24個の椎間板で負担を受けやすいのが頸椎5番と腰椎の4、5番です。頸椎の5番は首を支える支点になりますし、腰椎の4、5番は上半身の体重を一番引き受けている箇所になるのです。
首や腰に違和感や痛みを感じる方はどうしてもその対処に終始してしまいますが、その中にある椎間板もしっかり負担を減らしていかないと何度でも繰り返したり、長期間違和感を抱えてしまいます。ぜひ身体の仕組みが気になる方はご相談ください。身体の根本からの改善を目指します。