年齢が若い方が身体の改善回復が早く見込めるのは周知の事実です。しかし40代の人間より80代の人間の方が改善できることはよく見られます。
ある40代の男の人が来院する時にみられるのが「昔はこんなことはなかった」「前ならすぐに良くなった」という過去の出来事に固執していることです。
「若い時は運動やスポーツしていたから」「寝れば治ってたよ」という過去の成功体験が頭の中で出来上がりつつあり、「それはいつの頃ですか？」と伺うと「20代の時」とさも20年前近くの出来事を昨日のように話されます。その気持ちは充分わかります。
私も頭の中や気持ちは20代で止まっています(笑)しかし、それと身体は別な話なのはわかっていながらもできないのです。どこかでまだ自分がいつまでも若いつもりでいるのです。それは運動会で転ぶお父さんのように、頭の中では以前のままなのでしょうが、身体がついていっていないことに自覚がないのです。
「これくらいすぐ治る」と思い込んでいるので、なかなか改善が進まず治らない感じがすると「なんで治らないんだ！」と憤る人もいらっしゃいます。自分の年齢や回復の衰えの自覚も少なく、回復力が下がっていることも現実と向き合わずにいるとイライラしてしまい、ますますなりが遅くなる悪循環に陥ってしまいます。
ある80代の女性が来院する時は「何とかこれを治したい」「まだまだ健康でいたい」と現実を理解し治そうと色々意欲的に取り組んでくれます。「何が原因なの？」「どうしてこうなったの？」「私は何をすればいいの？」と自分の原因や問題を知ろうとして色々質問してくれて、どうすれば早く良くなるかに取り組んでくれます。
もちろん年齢的な問題で思うような改善が進まない時も「年齢が年齢だからね」「まぁ焦らずやってくよ」と自分の状態を自覚し、良いことも悪いことも受け入れ、大きい目で見てくれます。そうなるとあゆみは遅いのですが、着実に改善が進んでいくものです。
これはまさに現状を理解し、意欲的に取り組むことをすればたとえ年齢が年配者でも改善することがあるのです。「改善する人、改善しない人の差って何？」逆に現状を理解もせず、過去にとらわれていては何も変わらないことにも繋がります。
どうしても人間は過去の成功体験にしがみついてしまうものです。どこかのビジネス書ではないですが「成功体験は捨てなさい」ということも整体にはいえるのです。現実がどんどん変化しているのに自分のやり方がいつまでも変わらなければ得られるものは少ないものですから、頭の中も変化させなければいけないのです。
人間はいつでも変わります。現状と向き合わず、何かのせいにしていては何も変わりません。しかし、いつでも自分の気持ちが素直に変化に対応すれば身体の改善はできるものです。しっかり取り組んでいきましょう。
気になることがあれば江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。70代、80代のお客様も通われております。まだまだ健康寿命を延ばしていきましょう。
