「小さなことからコツコツと・・」は漫才師の西川きよしさんがおっしゃっている有名なセリフですが、この言葉は多くの出来事に当てはまります。何事もいきなり起こるものではなく、小さいことの積み重ねでしかないのです。それは身体の事でも悪くなることも良くなることも小さいことの集まりでしかないのです。
例えば、肩こりや腰痛になったとしても「いきなり肩こりになった」「腰が痛くなった」と感じることがあるかもしれませんがいきなり起こることはないのです。水面下でコツコツと小さい負担を積み重ねてきたものが、ある日突然痛みを感じてしまうので「いきなり痛くなった」と思ってしまうのですが、確実に身体に忍び寄っていたものが表面化しただけなのです。予兆があったはずなのですが、それに気づくことができなかっただけなのです。
腰の痛みもそうですが「重いものを持ってぎっくり腰になった」という言葉もまさにそうです。重いものを持ったからぎっくり腰になってしまったのかもしれませんが、それは重いものを持った時の腰の状態が痛くなる寸前にまで達していて、あと少しの負担で痛くなるかならないかギリギリのところにいただけなのです。
そうなると「重いものを持ったから腰が痛くなった。重いものを持たない方がいい」と考えてしまいがちですが、その直前の出来事よりもその前に、腰がギリギリの状態になってしまったことを、小さなことからコツコツ溜めてしまった負担を見直さないとまたぎっくり腰になってしまう可能性が高いです。
ぎっくり腰を毎年のように繰り返してしまう人がいらっしゃいますが、コツコツと溜めてしまった負担を考えていないと何度でも繰り返すのです。
痛くなることも「小さなことからコツコツと・・」ですが、治ることも回復することもこれも「小さなことからコツコツと・・」しかないのです。痛みが一瞬でなくなるような魔法の薬や施術を求めてしまう気持ちは充分理解できますが、そのような夢のものはありえません。何事も積み重ねなのです。
小さなことからコツコツと積み重ねたものは良くも悪くも力強い礎となります。ならば悪いことをコツコツと積み重ねてしまえば悪い状態が続いてしまうので、良いことをコツコツと積み重ねて悪くならないようにまた良い状態が続くようにしていきましょう。
小さなことからコツコツとは大変かもしれませんが、日頃から行っているような「歯磨き」や「掃除」と同じように身体のケアを意識しながら行うことで肩こりや腰痛にならないようにしていきましょう。
