先日、当整体院が入っているこのビルの下水管が水漏れを起こして、床が水浸しになってしまいました。当整体院も臨時休業を余儀なくされ、水のふき取り作業をして水道屋さんが来るのを待っていました。
水漏れの原因が配水管が詰まっていたのでそれを取り除く作業を、水道屋さんが悪戦苦闘しながら何とか解消してくれました。詰まった原因を聞くと答えられたのは「配水管の経年劣化」とのことでした。
確かに当整体院が入っているビルは40年以上経っていますが「最近の地震の影響で配水管に問題が起きた可能性もありますが、基本的には経年劣化でしょう」とおっしゃっていました。
そしてその配水管のつまり除去をしている工事を見ていたこのビルの大家さんは「こんなこと今までなかったのよ」とおっしゃっていたのが非常に印象に残りました。まぁ大家さんからしたら当然でしょう。
今までこういうことがなかったからこその経年劣化ということなんでしょうから。経年劣化はわかりづらいものです。昨日まで普通にできたことがいきなりできなくなってしまうのは非常に受け入れがたいものです。
しかしこのビルが築10年くらいなら経年劣化ではなく違う問題でしょうが40年以上たっていればいつどこで何が起こっても不思議はないのです。
最近日本でもインフラの問題はよく言われます。ビルの耐震、橋の老朽化、道路の舗装、小学校の建て替えなど40年、50年以上たっていれば点検やメンテナンス、補修や交換は何事も当然のように行うべきなのです。
そしてそれは人間も同じなのです。人間も40歳になれば初老と呼ばれ、経年劣化は起こっています。ぎっくり腰の好発年齢は40代ですし、身体の色々なところに問題が起こるのもそれくらいの年齢です。
ですからある日「ぎっくり腰になって『私、何もしていないのに』」と悩む方も少なくありませんが、残念ながら身体の筋肉や関節に経年劣化は起こり、例え普段は痛く無いとしてもいつ問題が起きても不思議はないのです。
「ぎっくり腰やったことないから大丈夫」「肩こりは一度もない」と思っていても身体の経年劣化は起こっており、身体の手入れやメンテナンスは40代になれば行っていくべきなのです。
問題が起きてから治すことは「水道管が破裂してから治す」のと一緒で色々なコストがかかり大変です。急な出費は大変なものです。
だからこそ問題が起こる前に日頃から点検やメンテナンスをしていくことはとても大切です「痛く無いから大丈夫」ではなく「いい時にこそしっかりメンテナンス」を考えてほしいものです。今回の出来事は大変でしたが、良い教訓になっています。