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トップ > コラム記事一覧 > 身体の話。 > 痛いところが原因とは限らない。

痛いところが原因とは限らない。

 首や肩、腰や膝の痛みなど身体の色々な痛みとして必ずしも痛いところに原因があるかというとそういうことはありません。

 もちろん痛いところに原因があることもありますが、それが全てかというとそうではないのです。なかなか治らない痛みや繰り返して起こる痛み、医療機関で診てもらって、レントゲン撮ったり電気当てたり薬を処方されてもあまり良くならない痛みでは少なくありません。

 例えとしてあげればお尻の痛みです。足の付け根やお尻が痛いと感じる時に病院や接骨院でお尻付近に電気当てたり湿布貼ったりします。またお尻が痛いからといってお尻をマッサージしたりグリグリ自分で押したりする人がいます。

 この辺の痛みならいわゆる「坐骨神経痛」と診断されたりしてしまう箇所です。もちろん先程も述べたようにここのお尻に問題がある可能性もなきにしもあらずなので全て否定はできませんが、ここに痛みを感じてもここが悪いわけでは無いことも充分考えられます。

 それが痛みをとばす性質をもつトリガーポイントの形成です。筋肉には緊張短縮状態が続くとトリガーポイントと呼ばれる痛みを違う箇所に飛ばしてしまう現象があります。これが形成されると、痛みを感じる箇所と痛みを起こしている原因が違う箇所に存在するので非常に原因がわかりづらくなってしまうのです。

 お尻付近に痛みを飛ばす原因で多いのが腰の横にある「腰方形筋」が関係することがあります。この腰方形筋は肋骨と骨盤と腰の骨の3つにくっついて左右にあり、それぞれが引っ張りあうことで腰の骨を真ん中で安定して支える筋肉になります。イメージ的にいえば「船の帆」であります。

 この筋肉は立っている時は適切な緊張でいるのですが、座っている時には引っ張られる状態になります。筋肉は引っ張られる時には引っ張り返す力が働くので立っている時よりも座っている時ではは常に負担がかかってしまい、緊張短縮状態が続きます。

 お尻が痛い時や坐骨神経痛を言われる方の多くは「座ってるとお尻が痛くなる」と表現します。まさにこの腰方形筋に負荷をかけるとそこから痛みを飛ばしてお尻が痛く感じることがあるのです。

 ですからお尻の痛みの問題なのですが、お尻に問題があるのではなく、腰の問題を解決するためにこの筋肉を緩めたり筋膜リリースしていかないと改善していかないことがあります。

 首や肩、腰や膝など身体の痛みは必ずしも痛い場所が痛みの原因とは限りません。このトリガーポイントは身体の至る所で起こるのでお尻の問題が腰にあるのと同じように他のところも隠れている問題はたくさんあります。

 身体の痛みで気になることがあればご相談ください。

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