ぎっくり腰はとても辛いです(私も2回ほどぎっくり腰の経験がございます。あれは辛い)そして今はぎっくり腰の方を施術する方になっています。多くのぎっくり腰の方と接してきたから言えることですが、ぎっくり腰になったらやってはいけないこととすぐに始めてほしいことがあります。そうすることで早期に改善は見込めるのです。
それは少しでもいいので「動かすことを始めてほしい」ものです。痛くて動くのが大変だったとしても最初の試練「トイレに行く」が待ち構えています。ぎっくり腰になって痛くて動けなくて横に寝て安静にしていたとしてもどうしても「トイレ」には行かなければなりません。
その際には否が応でも動かなくてはいけません。すぐそこにあるトイレに行くのが地獄でした(経験談)ちょっと動いては「痛い!」ちょっと動いては「痛い!」を繰り返してトイレにたどり着くまでに10分以上かかっててしまったりすると「しばらく動かさない方がいいな」と思ってしまう気持ちはわかります。
しかし、大事なことは早期に回復させていかないと治りが遅くなっていくのが人間の身体なのです。それはリハビリテーションと一緒です。
リハビリテーションの世界は時間を無駄にしません。リハビリでは障害からの回復するために一刻でも早くリハビリに取り組みます。脳障害から回復をさせる時にも小さいことでもよいから少しずつ始めます。始めていかないと回復が遅くなることが分かっているので、お医者さんも看護師もリハビリの方も動くように指導していきます。
ぎっくり腰からの改善も痛くて動かしたくない気持ちはわかりますが、それよりも安静にしてしまって動かさないと身体の機能自体が低下してしまうのです。それは痛みが治まるより動かさないことで動かすのができづらくなってしまうのです。人間の身体の機能が衰えてしまうスピードは私たちが考えるより圧倒的に速いのです。
痛いのを無理して動かせとは言いません。痛いのを無理して動かすとやはり段々嫌になってしまいます。動かしていくのはなるべく痛く無い方向からです。
よくお客様に伝えるのは腰が痛い時に前後に動かすと痛いことが多いです。そういう時に「横に動かしましょう」と腰を横に振る動きをおススメします。そうすると前後に動かすのが痛い方でも「横になら何とか動かせる」とおっしゃいます。もちろん最初の内は横に腰を動かしてもすぐに疲れてしまいますから、少し動いたら休むまた少ししたら動かすを繰り返してもらいます。
ちょっとでいいのです。それを繰り返しておくことが後々のぎっくり腰からの回復に差が出ます。