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トップ > コラム記事一覧 > 膝や脚の悩み > 果たして膝の痛みは軟骨の減りが原因でしょうか?

果たして膝の痛みは軟骨の減りが原因でしょうか?

「階段を降りる時に膝が痛い」
「それは年齢や加齢による膝の軟骨のすり減りが原因です!」
「軟骨に効く薬です」
「効いた!治った!」

 とお決まりの様に通販番組や情報番組でのやり取り、そして「すり減った軟骨にコレ」と商品が登場してきます。膝の痛みがある「お客様にも薬を飲んだ方がいいの?」と聞かれることがあります。

 果たしてこれは正しいものなのでしょうか。すごく疑問に思います。

 「階段を降りる時に膝が痛い」⇒これはわかる
 これは事実でしょう。階段を降りる時に膝にはかなりの荷重がかかるので膝が痛いと感じることは当然です。しかしこれが膝の軟骨がすり減ったからなのでしょうか?確かに膝の軟骨とは言わずに身体中の全ての軟骨は年齢と共に厚みが少なくなるのは事実なので間違いはありません。

 「それは年齢や加齢による膝の軟骨のすり減りが原因です!」⇒コレホント?
 軟骨で言えば椎間板と呼ばれる背骨の骨と骨にある軟骨は年齢と共に薄くなります。背骨にそれぞれ24個の椎間板が例え0.5mmずつ縮んだらそれだけで身長は1.2cmも縮んでしまうので背は小さくなってしまいます。軟骨がすり減るのが原因ならばこの24個にも同じようなことが起こっていいはず。もちろん階段を下りるという負荷が必要ならば荷物を持った時とかでも背中が痛いことがあってもいいはずですが、これをあまり聞きません。

 また軟骨のすり減りが原因ならば左右両方の脚で問題が起こらなければいけませんが、これも同時に起こることはなく、片方のみが痛いことがほとんどです。左右で厚みの減り方が違うものなのでしょうか?それこそ左右同じように軟骨は減っているはずです。それなのに片方が痛いというのはどうなのでしょうか?

 「軟骨に効く薬です」⇒これが不思議!
 そしてもう一つ、それが何故軟骨成分を飲むと改善するのでしょうか?カルシウムと同じ意味なのでしょうか?カルシウムを飲む時はカルシウム不足や骨粗しょう症など全身の問題なので飲む意味があります。しかし、片方の膝の軟骨のために飲む薬がその片方の膝「だけ」に届くのか?非常に疑問です。塗り薬でもないのに経口薬がピンポイントに効くというのはどうなのでしょうか?

 「効いた!治った!」⇒これも不思議!
 そしてそれこそ「薬が効いた!」という表現を出していますが、「軟骨が薄くなった」⇒「膝が痛い」⇒「軟骨成分を飲む」⇒「それが利くから治る」というロジックならこの薬を飲んだら軟骨の厚みが増えるものなのでしょうか?軟骨の厚みが増えたというのはあまり聞いたことがありません。

 果たして軟骨がすり減るから膝が痛くなるものでしょうか?昔から言われていることがすべて正しいかというとそうでもないことが最近では増えています。膝の痛みが気になる方はぜひご相談ください。

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