今、走るのがブームと言われています。マラソンをされる方や健康の為にジョギングをされる方など、街中でもよく走る人を見かけることが増えました。東京マラソンが一般ランナーへの開放と共にブームに火がついたせいか、皇居の周りを走る人が増えたり、川沿いの長い道を走る人をよく見かけます。また健康の為やメタボリックシンドロームの解消の為に、ジョギングをして健康増進を図る人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんなマラソンブームでも気になるのが「早朝のジョギング」です。走る事自体には賛成なのですが、この寒い季節での早朝に走ることは危険な時があります。それはやはり、寒い気温の中での運動や身体の準備不足からくる、膝や足腰などへのケガや心臓などの循環器への影響が出やすくなることで、問題になってしまう事があるからです。
ジョギングをするには一般の人が普通に生活していくのに「寒いな~」と感じる位の方が走るにはとても走りやすいものです。走り初めは確かに寒いでしょうが、段々と走っていくことで身体も温まってきますから、暑いよりはむしろ、寒いくらいの方がマラソンをするのに適しており、なまじ20度近くあったりすると、暑くて走りづらいとも言われます。気温が上がらないうちに、走ることができれば身体も楽ですし、会社に行く前や休日のお出かけ前などの時間も有効に使えますのでよいことでもあります。
夏などの暑い季節ですと身体も動かしやすいので、軽めの準備でも動かしていけば充分に走りやすいものです。それは暑い季節だからこそできるものであります。しかし、そこで生活リズムができてしまい、そのまま早朝ジョギングが習慣になると、この寒い季節でも早朝に走ることになってしまいます。寒い季節は当然、身体も動かしづらいので走るための準備に時間がかかります。頭の中ではわかっていても、ついつい、いつもの感覚で走り始めてしまうと準備不足になります。
また、朝は身体が動きづらいものです。6、7時間寝ていた身体を起こすためには同じ位の時間も必要になります。若いうちはそれでもすぐにできたのでしょうが、やはり年齢を重ねると共に身体を動かすためには時間が必要になっていくものです。「まだまだ若いから大丈夫」「以前はできたから」など言う気持ちも充分にわかりますが、やはり怖いものです。
可能な限り、これからの季節は早朝のジョギングは避けてもらいたいものです。走るのを止めましょうとは言いません。適度に運動をしてもらうのはとても大切ですので、どんどん動かしたり、ジョギングをしてもらうのはとても大事です。だからこそ、その中で走る時間帯や環境を考えてほしいものです。例えば、朝早く走るよりは土日祝日の11時~15時位の太陽が昇っている時間帯を上手く活用したり、もしくは、寒い季節だけでもスポーツジムや体育館など適切に温度管理された中で、走ってもらえるとよいものです。
ジョギングやマラソンを行い身体を鍛える為に行っていることが身体を傷つけてしまっては元も子もありません。身体のために、しっかり考えてもらうとありがたいものです。