今年は例年と比較しても大型の台風が多く日本に上陸し、日本列島各地に様々な被害を及ぼしました。
台風とは「熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。」(国土交通省 気象庁のホームページより引用)であり低気圧の強いものでもあります。そして、人間の身体は「気圧」に対して強い影響を受けるものでもあり、身体をコントロールしている「自律神経」に問題が生じやすいものであります。
自律神経とは文字通り「自律している神経」であり、身体中の細胞全てに行き届き、私達が自分の意識でコントロールをしなくても「自律」して私達の身体をコントロールしている大事な神経なのです。これは2種類あり「交感神経と副交感神経」に分かれ、お互いにシーソーの関係となり、心臓や肝臓などの内臓から筋肉や骨などの筋骨格系、身体中を巡る血管や血液など全ての生命活動をコントロールしているものです。
この身体をコントロールしてる自律神経が気圧の影響を受けやすいのです。単純に「晴れ」と「雨」の日でも身体の体調が変化していることは感じるものです。一概には言えませんが天気が晴れていれば体調は爽やかに感じますし、雨の日はどんよりとした感じになりやすいものです。これは身体が気圧を感じて体内の自律神経のバランスをコントロールしているのです。つまり気圧の低い台風が近づいてくるだけで、身体は重く感じるようになり、体調は崩しやすいのも自然の摂理なのです。
ですから、台風が近づくと、身体が重く感じたりダルさを訴えるようになったり、頭痛や肩こりが強く感じたり、中には膝の関節や昔骨折した箇所がうずいてくるということも起こりうるものであります。台風は自然なものであり、それに対して身体が変化することもまた自然なことである程度は仕方のないことです。だからと言って自然だからと放っておくことも良くはありません。そのままにしていれば体調の変化はなかなか回復しづらいものです。
そこで積極的に自律神経を刺激して体調の安定を図ることはおススメしています。天気が悪化しているときは無理をせず、台風が過ぎされば積極的に身体を刺激し自律神経を変えていくことが大事です。自律神経は安静にせず定期的に刺激を与えることで安定しやすいのです。
自律神経を刺激していく簡単なものとして運動があります。自分でできる範囲で少しずつ身体を動かし軽く運動していくことで刺激され自律神経も整っていきます。またこういうカイロプラクティックなどの手技療法も自律神経の調整には有効性があります。身体の全身の筋肉を緩めたり、背骨や骨盤の関節を調整していくことで身体の自律神経を刺激し身体の調子を整えることで身体の自然治癒力を高め、身体の改善を図ります。
台風などの天候で自律神経が乱れがちな時はぜひ安静にせず、身体を刺激して自律神経の調整を心がけてください。