座っていて「肩こり」や「首の痛み」を感じる時にオススメしているのが「斜角筋ストレッチ」です。
斜角筋とは首の前方に付いている筋肉で、首の骨の横から肋骨や鎖骨にかけて首を左右から支えているものです。
小さい筋肉の集まり(前、中、後斜角筋と3つあります。)ですが、首を支えるのにとても重要であり、また首から肩、腕にかけて大事な筋肉になります。と言いますのも3つのうち前、中斜角筋の間を「腕神経叢」という腕に向かって届く神経の集まりが通るのです。
肩こりで江東区亀戸にある当整体院に来院される方に多いのですが、この斜角筋の緊張短縮が強くみられる方が結構いらっしゃいます。それというのも、最近はパソコン仕事などが増え、斜角筋にかなりの負担をかけている方が増えています。
パソコンのモニターを見る時やデスクワークをしている時に座り方が悪いと、頭が段々前方に移動していき、頭の体重を支えるのに首肩周りの筋肉を知らず知らず使ってしまいます。
「斜角筋症候群」と言われる症状があります。肩こりなどを感じやすい病気の胸郭出口症候群と呼ばれるものの一つですが「腕にかけて神経や血流の問題、痛み、しびれ頚肩腕痛(けいけんわんつう)を生じるもの」であります。
筋力の少ない女性に多く、この斜角筋の部分で筋肉の緊張短縮により腕神経叢や鎖骨下動脈が絞扼され肩こりや痛み、しびれに結び付きます。
肩こりが気になるとどうしても首の後ろや肩甲骨の間などの「痛み」の部分ばかり気にされるのですが、この斜角筋の緊張短縮もかなり関係してくるので、お客様にはこの斜角筋のストレッチをおススメしています。
斜角筋のおススメのストレッチ方法
まずは両側の斜角筋を同時に伸ばします。
1、胸のに手を当てて鎖骨周辺を抑えます。
2、首の下から後ろに頭倒すように伸ばしていきます。
※左右の斜角筋が同時にを伸びるように意識してください。
※決して無理はしないように。痛みなど伴う場合は中止してください。
次に左右の斜角筋をそれぞれ伸ばすようにしていきます。
4、左の鎖骨に手を当てて抑え、頭を右に倒し、左側の斜筋をゆっくり伸ばします。
5、逆側も同じように行います。
※可能ならば「少しアゴをひいた状態」で行うことも試してみてください。
※反動を使わないで、ゆっくりそれぞれ10秒以上は伸ばしてください。
仕事中など肩こりを感じた時にはよく行ってください。斜角筋はなかなか普段では聞くことが少ないかもしれませんが、肩こりに強く関与していますので、ぜひ斜角筋ストレッチを行ってみてください。