お客様からよく「肩こりが酷いから良い枕を買った方がいいか?」「首や肩に良い枕ってある?」など、肩こりを改善したいために枕を新しいのを買ったり、通販などで宣伝している枕に興味を持たれたりする方が少なくありません。
しかし、肩こりをたくさん見てきた人間として、言えることはただ一つ「枕は細部」ということです。枕は真っ先に肩こりに対して考えることではありません。もっともっと他に優先しなければならないことがあります。
やはりテレビや雑誌などで「首肩に優しい」や「肩こりの方には」などが文字として宣伝してあるといかにもそれが正しく思えますが、それよりも他に考えなければならないことを行っていかないとなかなか改善には結びつきません。買いたい気持ちは理解しますが、ぜひ抑えて肩こりの優先しなければならないことを行いましょう。
しかしなぜ、世の中でこれだけ枕に注目が集まるのかがあまり理解できません。枕がなぜ肩こりに関係するのか?もちろん「全く関係ない」とは言えないので全否定できるものではありませんが、それでも優先順位は低い方です。
そもそも肩こりとは「首の関節の機能低下であり、首肩周囲の筋肉の緊張短縮」になります。
日頃、姿勢的なストレスや精神的ストレスにより身体や特に首肩の筋肉に知らず知らず負荷をかけてしまい、その周囲の筋肉が負荷に耐えるように緊張短縮を起こしてしまい、本来なら寝たり運動したりリフレッシュしたりすることで回復してきた筋肉が疲労がとれず緊張短縮した状態が続き、疲労感や痛みまたは自律神経症状が起こっているものです。
そのような状態であれば「枕」で変わることはあまり考えづらいものです。もちろん「悪い枕」というのは存在します。昔言われた「高枕」や「枕をしない」というのはオススメしません。
枕は寝ている時に重たい頭が寝返りを打つたびに仰向けの時の布団からの高さや横向きに寝ている時の布団からの高さが変わるので、それを埋めるために寝返りのたびに柔軟に重たい頭を受け止め、首肩の負担を和らげることが大切になります。それが高枕や枕をしないと寝返りの際に布団との差を埋められなくなるので、首肩には負担になってなってしまいます。
細部にまで拘るのは日本人の素晴らしいところです。しかし、細部に拘って重箱の隅をつつくことは本質からそれてしまったり、本来真っ先に行わなければならないことからズレてしまっては本末転倒です。
新しい枕や身体に良い枕を買う前にしっかりと肩こりの本当の原因を改善していきましょう。肩こりで気になる方はぜひ江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。