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トップ > コラム記事一覧 > 正しい座り方 > 腰痛にならないために普段から避けた方がいいイス Part.8 低いイス

腰痛にならないために普段から避けた方がいいイス Part.8 低いイス

 腰痛にならないために普段から避けた方がいいイスがあります。腰痛やぎっくり腰になる人はいきなりなることはほとんどありません。痛くなる時は小さい負担を重ねつつ、少しずつ腰へのダメージを蓄積して、耐え切れなくなった時に始めて痛みが現れてしまうものです。そして、これはイスを選ぶ基準にも繋がりますが、腰痛にならないために普段から避けた方がいいイスの一つに、なるべく「低いイス」には座らないことをおすすめします。低いイスに座ることは腰への負担を強めてしまいます。

 基本的に立っている時に腰にかかる負担が100とするならば、座っている時には200近い負担がかかっています。立っている時と座っている時の何が違うといいますと、腰への角度になります。立っているときは上半身と下半身の角度は真っすぐの180度としますと、そこから考えれば座っている状態は90度に曲げているものになります。立っている状態から腰を90度に曲げているイメージをしてみてください。屈んでいる時と同じ状態ですから、腰への負担も立っている時よりは増大します。

 腰の角度は強くなればなるほど負担は増えていきます。腰は屈めないに越したことはありません。以前にも書きましたが、立位体前屈は最たるもので(立位体前屈は腰に良くない)柔軟性を表す指標としてもよく使われますが、あれは腰を思いっきり曲げているだけなので、腰に負担をかけているのです。

 可能な限り腰を屈めることを避けたほうがいいのですが、ただでさえ、座るという行為が負担をかけてしまうのに、それが「低いイス」になるとより腰の角度を強くしてしまうので腰への負担が増えてしまいます。それはイスの高さが低ければ低いほど、負担が増え、ほとんど屈んでいるのに近い状態なのです。

 では低いイスとは、その基準はどこにあるのでしょうか。やはり190cmの男性と150cmの女性が同じ高さのイスを利用していいというわけではありません。それは「自分の膝の高さ」になります。自分の膝の高さを基準にして、膝より低い椅子には座ることを避けてほしいものです。

 低いイスはできる限り避けてください。例えば、ショッピングセンターの休憩所や病院の待合など高さが低いイスが街中には結構あります。これは小さい子供や年配の方などたくさんの方に座ってもらうためには仕方ないものですが、腰への負担を抱える方はそのようなイスには可能な限り避けてほしいものです。

腰痛にならないために普段から避けた方がいいイス【9】

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