腰と股関節の角度を90度に保つように座ることが良いと言われたことがある人が多いかと思いますが、昔から言われる座り姿勢の一つに「90度に(直角)に座る」と言われていることがあります。
90度に座ることで見た目がきれいな姿勢にしている側面もあるのでしょうが、実は90度に座るのは身体にはしんどい姿勢になります。
「90度に座る」というのはやはり「見た目」重視の観点です。「見た目がいいからよいのか?」それは違う話であり、見た目にこだわることで負担をかけていることが多くあります。
90度に座っている時に妙に力が入っているのを感じたことがあるかと思いますが、まさに90度に座ることは力を入れないとできない姿勢ですし、負担がかかっているのを我慢しているのに過ぎません。
「きれいに座ること=負担が少ない。または身体に良い」と思われる方が多いのですが、実際とは異なります。
直角に座ることは実は腰に負担を生じさせています。腰にとって一番負担が少ないのは腰椎の前彎ができている状態ですが、90度に座っているときはこの腰椎の前彎が作りづらくなります。実際には少し後弯気味になっていて、負担がかかっています。
よく「座っていて腰が痛い」とおっしゃる方、座り仕事で腰が痛くなる方の多くがこの90度に座るようにされています。
ご本人はきれいに座っているので問題ないように感じておりますが、実際は小さい負担をずっと腰に積み重ねているだけなので、その負担を庇いきれなくなる時は痛みとなって現れてしまうのです。
座っているときはイスの座面に対して、お尻の坐骨結節という部分が当たるのですが、90度に座っているときはこの坐骨結節が当たると骨盤が少し後方に倒れるような位置になります。
そこから90度に座ろうとすると、身体的には少し屈むような態勢になっているの、負担になってしまっています。
では座っている時の理想の角度はどこにあるのかというと、座面から「135度」と言われ、それが腰にとって最も負担のない角度になります。135度というと、ほぼ斜め後ろに倒れているくらいの感覚になります。
腰のことだけを考えた数字ですから、現実的ではありませんが、それくらいでないと、腰にとって90度に座るといことはキツイものなのです。
見た目のきれいさや昔から言われていることには良いこともたくさんあります。しかし、座り方にとって90度に座ることはとても負担のかかる姿勢になります。
ただでさえ、負担のかかっている姿勢を長時間続けてしまえば、腰への痛みを誘発してしまうことにつながりますので、ぜひ正しい座り方を知識として知ってもらうと嬉しいです。江東区亀戸にある藤かめいど整体院では正しい座り方をお伝えしております。興味がある方はぜひご連絡ください。