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トップ > コラム記事一覧 > 正しい座り方 > 座ると腰は痛くなります。

座ると腰は痛くなります。

 「長時間座り仕事をしていると腰が痛くなる」「車を運転していると腰が痛い」「座っていると腰が痛い」など座っているときに腰が痛くなる方が少なくありません。「姿勢が悪いから?」「イスが悪いから?」「猫背だから?」などおっしゃる方もいますが、それは合っているようで少し違います。

 まずは前提として「座ると腰は痛くなる」ということがあります。

 立っているときよりも座っているときの方が腰に対して150%から180%の負荷がかかっているのです。もちろん150%くらいの負荷がかかっていてもすぐに腰が痛くなることはありません。それくらい腰にとっては全然耐えられるくらい余裕の作りをしているからです。

 しかしこれが何年もかけているとやはり負担になっていきます。それは例えれば洞窟のしたたる水が、何年も同じところに滴っていると普段では大したことが無い水滴でも岩に穴をあけてしまうのと一緒で、小さな負担でも少しずつ溜めていけばやがて大きな力になり問題を起こしてしまうのです。

 どうしても人間は原因を考えるときは直前の行動に目を向けがちです。腰が痛くなった時も「重いものを持っていない」「強い運動はしていない」など考えてしまいがちですが、それではいつまでたってもなかなか問題は解決できないのです。

 座るときに負担をかけてしまう腰ですが、それでもさらに「座り方」というものをしっかり知らなければその負担も何倍と増してしまうので座り方というのも考えなければいけません。「座り方?猫背にしなければいいんでしょ?」「背筋をまっすぐにすること?」と答える方も多いものです。しかしそれも合っているようで少し違います。

 昔から言われていることでさもそれが正しいように真贋定かでないことでもず~っと言われ続けているとそれが常識のように感じてしまいます。しかしそれも少し考え直すことも必要です。言葉だけが独り歩きをしてしまい本当の意味が伝わらなくなり、間違っていることを知らず知らず行ってしまっていることもあるからです。某国営放送の「ボーっと生きてんじゃねぇよ」ではありませんが、意味をしっかり見直すことはとても大切なことです。

 座ると腰には負担がかかります。だからこそ座り方をしっかり見直す必要があります。今は座り仕事が多く座る時間が増え、座ることで身体にかかる負担をしっかりと理解しておかないと痛みの原因や問題がわからず、対応療法ばかりを繰り返して、どんどん悪くなってしまうことは多いものです。

 当院では「座り仕事の方のためのコース」や「座り方教室」など座っていることで身体に起こる痛みでお悩みの方のための改善策を行っているのはそのためであります。気になる方はぜひご相談ください。

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