座り仕事の方には「大腿四頭筋ストレッチ」をおススメしてます。大腿四頭筋とは太ももの前側にある筋肉であり、骨盤の先(上前腸骨棘=じょうぜんちょうこつきょく)から膝(膝蓋骨)をまたいでスネの骨(脛骨粗面=けいこつそめん)にくっついている筋肉で、股関節を曲げたり、膝を伸ばしたりする時に使う場所です。
座っている時にはこの大腿四頭筋を「縮み」こめている状態になります。身体を90度に近い屈むような状態で常にいますから、引っ張られるように身体も丸まってしまいます。この筋肉が縮みこむことで膝や腰への影響も出やすくなります。
~大腿四頭筋ストレッチの方法~
1、立っている状態で後ろから手を回しつま先を持ちます。
2、膝を曲げ、踵がお尻に届くように折りたたみます。
3、太ももの前の部分が適度に伸びるようにしてください。
※決して無理に伸ばさないようにしてください。痛みが出る場合は行わないように。
家で行う場合は「横向きに」寝ながら行ってください。大腿四頭筋ストレッチを行うイメージの時にどうしても仰向けで行いがちになるのですが、可能なら横向きで行いましょう。
仰向けで行うと体重が無理に膝にかかりますので、膝への負担を強めてしまいます。横向きで行うことをおススメしてます。
そして、大腿四頭筋ストレッチは寝ながらでないとできないと思っている方も多いでしょうが、ぜひ会社でも行ってみてください。何かに捕まりながらでいいのでぜひ「立ち」ながら行ってください。
まあ確かに会社の隅っこで大腿四頭筋ストレッチを行っている人をみたら「ドン引き」してしまうのでしょうから、トイレなどに行って誰も見ていないところでもいいので行ってほしいものです。
この大腿四頭筋は骨盤から膝にくっついている「二関節筋」という呼び方もされます。いわゆる二つの関節をまたいでくっついている筋肉だからこう呼ばれますが、ここの筋肉は身体にとって重要になります。
よく施術を行う際にもこの筋肉を伸ばすようにストレッチをしますが、その際に伸ばした足のかかとがお尻につかない人が多いです。また、何とか強引に伸ばしていってお尻に触れるか触れないか位です。
腰が痛い人、膝が痛い人のほとんどでこの大腿四頭筋が固く、動きが小さくなっています。痛いから固いのか、固いから痛いのかは難しいですが、多くの方が伸びづらいものです。
たかが大腿四頭筋と思うかもしれませんが、侮れません。大腿四頭筋は人体の中でも大きい筋肉ですから、ここの筋肉がしっかり伸び縮みできることは全身のバロメーターにもなるのです。
ぜひ、座り仕事の方は長時間座っているイスから離れて、大腿四頭筋をストレッチしてみてください。江東区亀戸にある藤かめいど整体院では皆さんのためになるストレッチをお伝えしております。