「あぐらができない」
「股関節が開きづらい」
「あぐらがかきづらい」
「あぐらを組もうとすると、後ろに転げてしまう」
「あぐらを組むと両膝が立ってしまう。また片方の膝が上がってしまう」
・・などあぐらをかけづらいとお悩みの方が増えています。
床に座る時、男性は自然とあぐらをかくようですが、最近ではヨガをされる女性も増えており、あぐらをするようになっています。小さいころはあまり気にならなかったのかもしれませんが、段々と気にするみたいです。(ちなみに「あぐら=胡坐」と書きます)
あぐらをすることができない原因は大きく考えて2つです。股関節を取り巻く「関節」か「周囲の筋肉」が影響をしています。
まずは関節ですが、股関節とは骨盤と太ももの骨の結合部分です。
骨盤の左右にある寛骨(かんこつ)の下に臼蓋(きゅうがい)という窪みに、太ももの骨の上の部分大腿骨頭(だいたいこっとう)がはまるようにして股関節になります。そして、この股関節自体が変形を起こしている方がいらっしゃいます。
変形にも大きく2種類あり、股関節の臼蓋がうまく作られていない「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)」か大腿骨頭が適正にはまっていない「発育性股関節脱臼(はついくせいこかんせつだっきゅう)」に分かれます。
これは骨の問題なので、気になる方は病院でレントゲン検査をすればわかりますので、まずは検査をお願いします。
次に考えられるのは「股関節周囲の筋肉」の場合です。股関節にはたくさんの筋肉が付着しています。
腸腰筋、大腿四頭筋、大殿筋、梨状筋などなどがあり、あぐらをかくといのはこれらの筋肉に脳から命令を伝え、股関節を開くこと(股関節の外転といいます)と曲げること(股関節の外旋といいます)を行うことです。
それが何らかの原因でうまくこの「開く」「曲げる」2つの動作ができづらくなりあぐらがかけないのです。
この場合は股関節を開くことと曲げることを分類して考えそれぞれ単独でできるのかを見ます。
そして、今度はそれがご自身の意思でできる(自動運動)のか、それとも自分の力ではできないけど、他人の力ならばでできる(他動運動)のかを分けて考えそれぞれの動きを検査します。
「外転はできるが回旋ができない」「回旋ができるが外転ができない」「自動運動ではできないが他動運動などできる」などを見分けていき、何ができていないかを判断できれば、その点を重点的にできるようにしていきます。
骨の問題でたとえ関節の変形があったとしても、股関節の周囲の筋肉の問題は付随して起こっていることが多いので、動かしやすくしていくことで充分あぐらがかきやすくなる方もいらっしゃいます。
ぜひ、あぐらがかきづらいなど股関節の動きが気になりましたら、江東区亀戸にある当整体院までご相談ください。