【1】より続く。
だからと言って、無理することととは少し違います。安静にしないことと無理をすることは同意義ではありません。その際に行うことは「痛いことをしない」ということです。
痛いことというのはぎっくり腰の症状によっていろいろ違う時があります。一例でいえばぎっくり腰を行った方の多くが「屈む」動きで痛みを訴えます。
「顔を洗うと腰が痛い」
「靴下を履くと腰が痛い」
「床のものを取るときに腰が痛い」
などおっしゃる方が多いのですが、多くは「屈む」動きになります。
屈んで痛いならば屈む動きを行わないようにすべきです。屈めば屈むほど痛みは続きますから、安静にしないといっても屈んでいればこれもなかなか回復は進みません。腰を屈めていたいならば、腰を反る動きでも構いません。反る動きを少しでも腰に与えて、動かすことを続けてください。
そして腰が痛い時に多い質問が「温めた方いいのか?冷やした方がいいのか?」というものですが、これはなかなか判断が難しいものです。私達でも判断を悩むときがあります。
これならこうと単純に言えないときあります。炎症が起きているときには冷やした方がいいのですが、その際に行うアイシングという行為もなかなか難しく、上手く冷やすことができなかったり、下手をしたら凍傷や低温やけどになってしまうこともあります。一概に冷やすということも難しいものです。
では温めればいいのかというと、痛みがある場合余計に痛みが増える場合もあります。「腰が痛くてお風呂に入って温めればよくなる」と思い、毎日お風呂に入っているがなかなかよくならないことや段々と腰の痛みが強くなっているという事例もよく伺う話です。
温めるという行為は基本的にはOKなのですが、やはり時と場合により腰の痛みを悪化させてしまうことがあります。
ぎっくり腰の時はとにかく初期対応が大事です。痛くて寝てるのはお勧めしません。ご自身の現状を把握し、どういう風にすればいいのか?早い判断を仰ぐのも大事です。何もしないで寝ているのは痛みを先送りするようなものなので、時に長引いてしまいます。
ぎっくり腰になった時できれば「もう2度と痛くならないようにする」と再発防止の決意をするチャンスでもあります。ぎっくり腰の問題の一つは癖になることです。ぎっくり腰を何度も行ってしまっている人は非常に多く、下手をしたらさも何度もぎっくり腰になっていることを自慢するかのような口ぶりの方も見られます。
ぎっくり腰はなる必要はないものであり、ならないようにすることも可能です。痛くなって治すより痛くならないようにしていくことの方がよっぽど建設的であり、コストパフォーマンスも高いものです。ぜひ2度とぎっくり腰にならないように江東区亀戸にある藤かめいど整体院で早期改善と再発防止のお手伝いができれば嬉しく思います。