テニスを楽しまれている方がたくさんいらっしゃいます。昔は天皇陛下が軽井沢でテニスをされていたことで広まったり、若い時に大学や短大に進学した際にサークル活動としてテニスを楽しまれたり、最近では漫画のテニスの王子様や日本人選手の世界的な活躍も増えてきたりすることで、幅広い世代でテニスをする方が多いものです。
しかし、テニスをされている方には当然その身体の問題があります。テニスにおいて一番問題になるのはやはり「テニス肘」です。これは上腕骨外側上顆炎といい、肘の外側(手を開いた時の親指側が外側になります)に付着している腱の部分が炎症を起こし痛みを誘発している症状です。
テニスをよくされる中年期以降の方によく起こるのでテニス肘という別名が存在します。それはテニスの特にバックハンドストロークを行う際にこの箇所をよく使ってしまうのでこの名前がついています。
この動きは日常生活でもよくあるもので「雑巾を絞ると痛い」「物を掴むと痛い」などと訴えることがあります。
またテニス肘はテニスをするから起こるものではありません。日常生活でも主婦の方に起こる事もあるのでテニスをしたことが無いのに、医療機関に行って「テニス肘」ですねと言われることもあります。
そして、テニスをされる方ではハムストリングス(太もも裏の筋肉)の問題を抱える方もいらっしゃいます。今のテニスをする環境の多くはハードコートと呼ばれるコンクリートの硬いコートであり、テニスはその競技の性質からパッと動いたり走ったりすることがほとんどです。
硬いコートの上を動くのは脚に著しく負担をかけます。そこで問題になるのがこのハムストリングスであり、動いたり走ったりするということは蹴った衝撃や着地の衝撃を身体はもろに受けています。
テニスコートにはクレー(土)や芝のコートもありますが維持管理の問題もあり、少なくなっています。
またオムニコートと呼ばれる人工芝のコートもありますが、滑ちやすいことや慣れない人工芝での動きはまた脚に負担をかけているので、このハムストリングスを著しく疲労させています。この筋肉が障害を起こせば、ひどくなると肉離れや膝関節の痛みにも繋がっていきます。
また他にテニスの場合には、身体を捻る競技に多く見られる腰の痛みや身体のバランスの崩れも起こりやすいものです。楽しくテニスを行いたいという欲求と共に、身体の疲労は放っておけば痛みに繋がります。長く楽しくテニスを行うためには身体が健康でいないとテニスも楽しめません。
テニスをされる方に多く見られるテニス肘やハムストリングスの問題も痛くなってから医療機関で診てもらったり、治療をしていけば時間がかかったり、もしかするとテニスをすることも制限を受けるかもしれません。
テニスをした後ラケットの手入れもせず、ガットもそのまま使い続けていけば伸びてしまったりしてうまくパフォーマンスが出せません。もしそこでガットが切れてしまったらテニスすらができなくなってしまいます。
普段からラケットの手入れをして、ガットのテンションを確認したり、また定期的に張り替えたりすることでラケットがどんどん自分仕様になり長く使えることと一緒のように、身体もバランスや肘、膝、腰などをしっかりメンテナンスやケアをすることでけがすることなく長くプレーできるものであります。
テニス肘もハムストリングの問題もまた腰や身体のバランスも放っておいたり、また自分は大丈夫と油断したり、疲労が溜まってくると出てくるものです。しっかり身体の手入れをしてあげることも身体の予防として大事な事です。
ぜひテニスをされている方でお身体の事が気になる方は江東区亀戸にある藤かめいど整体院までごご相談ください。