身体の各種関節を可能な限り動かしていきましょう。痛いから動かさないのではなく、動かさないから痛くなる事が多いのです。
人間の身体は色々な方向に動かせるようにできています。肩や股関節は球関節と呼ばれる球形の骨が関節として存在しますのでかなり自由度が高く、3Dに動かすことができます。
しかし実際の生活では肩や球関節が持っている3Dの可動域ほど動かすことがあまりありません。本来持っている動きを普段から動かしておかないといざという時にいきなり動けるものではありません。
「動かすと痛い」と表現する方が多くいらっしゃいますが、「動かすと痛い」と言葉には2種類の意味があり、動かすことによって悪化する痛みなのか、普段動かしていないから固まっていて動かすことで痛くなるのかのどちらかになります。
もちろん前者の場合は動かしていくことはいけないことなので禁忌になりますが、日常的に多い問題としては圧倒的に後者の方です。
例えばもっとも多くの方が悩んでいる腰で例えますと「おじぎすると腰が痛い」「顔を洗うと腰が痛い」「靴下を履くと腰が痛い」など屈むときに腰が痛いということがありますが、これはどちらかといえば動かすと悪化する痛みが多いので屈む方向には動かしてほしくはありません。
元々腰自体は屈むことが苦手であり負担となってしまうものです。しかし腰を屈める動きは日常生活の中で至る所で起こってしまう動きです。
それこそ、朝ベッドから起き上がるときもイスに座っている状態もしゃがんでいるときも「腰を屈める」動きになります。元々苦手なのに、なおさら日常生活で多く行ってしまうと負担が重なり腰の痛みとなります。
最初は腰の違和感を感じ、時々痛みを感じ、治った?良くなった?と痛みを忘れ、ある日突然立てなくなったり、起き上がれなくなったりしてしまうのです。
逆に腰を反ると痛いということも良く伺いますがこれは先ほどとは逆で動かしていないことで起こる痛みが多いです。日常生活のほとんどは屈むことが多いので、腰は屈むことが容易になるのですが、反ることは少なくなります。
(注:もちろん反ることによって痛みが増幅してしまう腰椎分離症やすべり症、脊柱管狭窄症などがありますのでこういった病気をお持ちの方は反らないように指導します)
本来腰の動きは屈むことと反ることができるようになっていますが、日常生活で屈むことばかりをして、反る動きを少なくなってしまうと反るという腰の機能自体が衰えてしまい「反った時に腰が痛い」ということになります。
しっかりと腰を可能な限り動かしてもらい腰の動きを高めておきましょう。そうすることで「動かすと痛い」ということを予防できます。これは他の関節にも言えることなのでしっかりと各種身体の関節を動かしておきましょう。
江東区亀戸にある藤かめいど整体院では予防に力を入れております。痛みや悩みの改善も当然ですが、今度は痛くならないようにお身体の良好さを保つように身体の手入れを行っております。