以前、お客様から「足が吊りやすい」と相談を受けたので、施術を行いました。施術を重ねることで改善がみられていたのですが、またしばらくすると「最近足がまたつる」とおっしゃってきたのです。
施術をしていた時にふくらはぎの筋肉の緊張が増えると足が吊りやすくなるから「定期的や寝る前にふくらはぎを伸ばしてください。」とふくらはぎの伸ばし方をアドバイスしていたので、「最近ストレッチはどうですか？」と伺うと「やってるわよ」とおっしゃっい「こうでしょ？」と行っていたのが「つま先立ちの運動」でした。
「つま先立ちの運動はテレビとかで身体にいいと言ってたわよ」とおっしゃり、「ふくらはぎのストレッチ」がいつのまにか「つま先立ちの運動」に変わってしまっていたのです。
「足が吊る」というのは基本的に「ふくらはぎまたは足裏の筋肉が縮みこんで戻らなくなる」状態を指します。つま先立ちの運動は確かに運動としてはふくらはぎの筋肉を使うので身体にはいいし、年配の方などには手軽にできる運動としてよく色々な雑誌やテレビで紹介されていますのでそれはそれでいいのです。
それはあくまでふくらはぎの運動であり、ふくらはぎの筋肉を縮ませる動きです。その運動は身体によいでしょうが、問題の解決とは逆の動きになっています。その動きをして放っておいたら縮みこんだ筋肉が寝ている間にますます縮みこむことでふくらはぎは吊りやすくなってしまいます。ですからそこは違う話なのです。
なぜか「ふくらはぎを伸ばすストレッチ」と「つま先立ちの運動」が入れ替わってしまっているのです。しかしこれはよくある話です。
身体によいとされることは世の中に色々な情報としてありふれるほど紹介されていて、それを鵜呑みにしてしまい、意味も理解せず行ってしまうと、いつのまにか本来の目的と違ってしまうことはよくあるものです。昔一緒に仕事をしていたトレーナーの方が「正確にストレッチができているお客様は1％もいない」と言っていたのが思い出せます。
勘違いや話がごっちゃになるということは誰にでも起こる話です。私も人のことは言えない時があります。ですから、お身体に関するアドバイスや説明については丁寧に行うようにしています。そして説明は何度でも納得いくように繰り返して行います。
なるべくわかりやすい言葉を遣い、丁寧に説明をすることで身体の理解を深めることで、根本からの改善に繋がります。またそれが自分自身で「治す」という気持ちにも繋がりますのでしっかりと対応できるようにしていきます。
お身体のことで気になることがあれば江東区亀戸にある当整体院までご相談ください。
