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トップ > コラム記事一覧 > 身体の話。 > 50代以上が気をつけなければいけない身体の動かし方~首を回す~

50代以上が気をつけなければいけない身体の動かし方~首を回す~

 首や肩、腰や膝など年齢と共に痛みや悩みが出てくることが増えてきます。「50代になったから膝が気になる」など、確かにそれくらいの年齢になれば色々なところが気になることがありますが、ただそれは年齢=加齢の問題だけではありません。

 それは年齢よりもむしろ「身体の使い方」も関係しております。若い時ならいざ知らず、自分自身としては普通にしているつもりでも身体にとって負担となってしまうことはたくさんあります。身体の使い方を知らなければ知らず知らず負担をかけ年齢よりも早く悪化させてしまうこともあるのです。

 身体の各部位にとって負担となる使い方はたくさんあります。それは10代、20代ならば良いのですが、それをそのまま40代、50代またはそれ以上でも平気で行ってしまえば負担となる使い方となり身体の部分に問題を生じさせてしまうのです。

 一番わかりやすい例としてあげるならば「首を回す」という動きです。首を回すことは多くの人にとっては普通の動きだと思います。ラジオ体操でもテレビや雑誌でも体操でも普通にグルグル回しています。

 しかし首の機能としては「首を回す」動きは非常に危険で怖いです。それは首の関節の形状にあります。

 関節を回すことは肩関節や股関節などの「球関節」と言われる形状のように関節が丸い形であれば回すのに適しています。それこそ肩関節や股関節は球形上に関節を動かす自由度を持っているので、この関節はグルグル回して動かして良いのです。

 しかし首の関節は複数の関節が存在している関節なので非常に複雑なのです。グルグル回しているように見えますが、あれは「屈曲、側屈、回旋」の複合なので実際にはグルグル動いていないのです。

 10代や20代のように若くて関節の可動域もあり筋肉の弾力性も豊富で回復力も高い年代ならどグルグル回しても問題にはなりません。だからと言って40代や50代になっても首をグルグル回すことは複雑な関節を傷つけていることが多く、ある日突然動かなくなってしまうこともよくあります。

 「首を回していたら動かなくなった」というフレーズは何度も聞いたことがあります。首の使い方としては「回す」のではなく「一側方向の動き」をゆっくり行うだけで充分です。さらに細かく言えば横に振り向く動きは(回旋)は可能ならやらない方向が望ましいです。

 「前に倒す屈曲」と「後ろに倒す伸展(こちらが多め)」を中心に無理ない範囲で左右に傾ける(側屈)をゆっくりストレッチするような感覚で伸ばせば首の使い方としては充分です。首を回す使い方は首の機能解剖としては危険なのである程度の年齢になれば避ける方向にしてほしいです。

 身体の使い方は正しく使うことで予防になります。気になることがあれば江東区亀戸にある藤かめいど整体院まで当整体院では原因がわからない痛みに真摯に相談にのります。ぜひご相談ください。

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