先日、電車の中でふとこんな会話が聞こえてきました。発言をしているのは60代の男性でした。
男性:「去年、ぎっくり腰やったやってさぁ」
どうしても職業柄「身体に関するワード」が聞こえてくるとビクッと反応してしまいます(笑)しかしそこで聞こえてきた会話の内容がやはり勘違いしていることがほとんどだったので、とても残念でした。
男性:「若いころから何回かぎっくり腰やってるんだけどね。若い時は3、4日寝たら治ってたんだよ」
繰り返し何度もぎっくり腰になっていた様子がうかがえます。若かったからでしょうがぎっくり腰の原因や問題点を理解せずに痛みだけを対処するような治療ばかりしていたことが伺えます。原因や問題点を理解していないので、何度も同じようにぎっくり腰をしてしまっているのに、危機感が感じられないセリフでビックリします。
また寝たら治ったというワードが残念です。ぎっくり腰が寝てて治ることはほとんどあり得ません。それがまるでちょっと風邪をひいて風邪薬を飲んだような言い方です。ぎっくり腰は3、4日で治るものではなく、それは傷口が塞がったくらいで、治るより「痛みが少なくなった」というのが現状です。
男性:「運動とかあまりしていなかったんだよね。ゴルフも3か月に一回くらいだし」
運動もしているしていないはぎっくり腰とは全く関係ありません。運動している人も運動していない人も同じようにぎっくり腰にはなりますし、どのような人でもいつでもどこでもぎっくり腰になってしまいがちです。ちなみにゴルフは逆に腰に負担をかけやすい運動ですから怖いです。
男性:「腹筋背筋のバランスが悪いからね」
これも以前も書きましたが、何故このイメージが多いのでしょうか。逆に言えば「どの腹筋背筋のバランスが最適なのか」を知っている人はいるのでしょうか?背筋力が120kgの人は腹筋力がこれくらいとかでも(腹筋力ってどうやって測定するのでしょうか?)あるものでしょうか。気にする必要はないです。
男性:「だからジムで運動しているんだよ」
ジムで運動するのは健康のために良いと思いますが、ぎっくり腰の予防にはなりません。ジムで筋肉つけてもぎっくり腰の破壊力は楽に上回るので気にしなくてもいいくらいです。
ぎっくり腰は繰り返し起こしやすいものですが、それはやはりこのようなぎっくり腰に対する間違った考え方を持っている方が多いので長年何度でも繰り返してぎっくり腰になってしまいやすくなります。
誤った常識だからこそ、多くの方が何度も繰り返して問題になっています。痛みだけを相手に対処するのを止めて、しっかり根本から見直していきましょう。ぎっくり腰を改善していきたいとお考えの方はぜひ江東区亀戸にある藤かめいど整体院までご相談ください。ご相談ください。