「体操」は身体の健康にとって大切なものであり、老若男女できるものでもありますし、体操はよくお客様にもおススメしています。
運動不足になりがちな現代で簡単に身体を動かす意味でも体操からでも始めましょうとはよくお伝えします。体操と言えば多くの方が思いつくのが「ラジオ体操」と思いますが、ラジオ体操でも真面目に行うだけでもかなりの運動量になります。体操は行ってほしいものです。
ただし、身体のために行ってほしくない体操というものもあります。体操は身体に大切とは言いながらも身体の、特に関節に負荷をかけてしまう体操もあるので、これだけは行ってほしくない体操が2つございます。
1つは「体前屈」になります。これはラジオ体操の中にもあり、中盤位に行うものですが、立った状態から上半身を曲げていき、勢いをつけて手がつま先に届くようにする動きです。
よく多くの方が身体の柔軟性を示すものとして、つま先に手が届くかとか床に手が着くかなどのこの体前屈を競い合うかのように言う人がいらっしゃいますし、また多くの方が体操というとこのイメージがあるみたいですが、この体前屈だけは可能な限り行ってほしくはありません。
ハッキリ言って腰を痛めるまたは壊すためだけの動きになります。禁忌と言ってもいいくらいの動きです。
中腰は腰に悪いということは多くの方がご存じです。それは構造的にも中腰のような屈む動きでは腰に200kg近い負荷がかかるので、腰に悪いのは当然です。
しかしそれよりもさらに腰を曲げてしまうこの体前屈の動きはなぜか「柔軟性の代表」のように扱われていてどこかの健康番組や運動を教える人も「床に手が届くようになりましょう」とこの体前屈を薦めてきます。
非常に怖いです。江東区亀戸にある当整体院でもお客様に「体前屈だけはしないでください。腰を壊します」と伝えています。ぜひこれは止めましょう。
2つ目は「膝の屈伸運動」になります。これもよくある体操の一つです。小学校から運動前に膝の屈伸はよく行ってきているものです。膝の曲げ伸ばしは散歩の前や何か運動をするときにさりげなく行っていることが多いものです。
これも日常的によく行う体操ですが、屈伸運動自体は膝にとって負担となります。昔昭和のスポ根物で「うさぎ跳び」というのがありました。今では全く見かけない体操です。それは体重がかかった状態で膝の屈伸がやはり膝を壊してしまうので行わなくなりました。
つまり膝の屈伸も回数や反動が無いにせよ、膝への負担になるのです。
10代や20代の若い年齢ならまだしも、年齢を重ねた状態ならなおさらやってはいけない体操になります。「若い時やってたよ」「昔からできたよ」と言いたい気持ちはわかりますが、ぜひ行わないでほしい体操になります。