首の痛みや寝違え、肩こりなどでお悩みの方が気になる質問の一つに「枕」の問題があります。「いい枕を買った方がいいの?」「自分専用の枕を作った方がいいの?」という質問は必ずと言っていいほどお客様から伺います。
まぁ正直に言いますと、自分専用の枕は必要ないと思います。普通に昔ながらのそばがらみたいな枕(現在ではそば殻の枕よりはプラスチックのパイルが入っている枕でしょうか)で充分です。
それは以前にも書きましたが「寝違えや首の痛みは枕の問題よりも首の機能的な問題です」こちらの通り、首の痛みや寝違えや肩こりのほとんどは首の機能低下(筋肉の弾力性や関節時の柔軟性の低下)が大きいからです。
自分の首が「柳のようにしなって」就寝中に寝返りをうつ身体の動きを首がしなやかににがしてくれれば問題は少ないのです。
首もしかり全身の筋肉に疲労が残っていたり、ストレスが強くかかって首や肩の筋肉がガチガチに緊張していればいつでも首の痛みを引き起こす準備ができているのです。それを枕のせいにするのは枕がかわいそうです。
何故自分の首に合う枕が必要なのでしょうか。よく枕の計り方としてあるのは「壁に沿って立った時に壁から離れた首の高さ」を調べたりしています。あれも不思議で仕方ありません。何故立っているときの状態が寝ているときの首の高さになるのでしょうか。しかも現在の位置が正しいという前提で計測しています。
多くの首や肩でお悩みの方は頭の重心が前に位置しており、いわゆるのぞき込むような首をしています。病院でレントゲンを撮ればストレートネックと言われる状態です。
パソコンやデスクワークの影響、スマートフォンやゲームの時間の多さなどで頭が前に行っている状態で筋肉の過緊張が起こり固まっているのです。その状態で計測してその位置が本人にとって正しい位置と考える方が不自然です。
また寝ているときに計ることもあります。寝ているときの頭の高さや横に寝返りを打つ時の時の頭の高さを計っていて、真ん中が少し凹み、左右が少し高くなるような枕を作っています。これも一見良さそうな気がします。寝返りのことも考慮して作っているから自然なものと思われます。
しかし、ベッドの上で寝返りは計測しているときのようにきれいに横向きに寝返ることはありません。子供みたいにあっちこっち飛んでいくものではありませんが、どう寝返りするかわからないのです。それが形を決めている枕では思わぬ不適合に合ってしまいます。
自分の枕を作ることはおススメしません。それよりもまずは自分自身の首や肩の筋肉の緊張を取り除き、弾力性を回復させ、関節の柔軟性を取り戻していくことが大事です。江東区亀戸にある藤かめいど整体院では首の動きを改善できるように調整しています。ぜひご相談ください。