「座っていて腰が痛くなる」「座り仕事で首や肩が凝ってくる」など訴える方は非常に多いです。現在の仕事の多くが座り仕事であり、その弊害か座っているときのお身体の悩みは特に多いものです。
「どういう姿勢で座ればいいんですか?」「どんなイスに座ればいいんですか?」など当院にいらっしゃるお客様は座り仕事の方も多く(そのために座り方教室や座り仕事の方の為のコースを設けています)色々な質問にお答えしたり、対策をお伝えします。
本来ならその人の状況やお身体の状態を見てお一人お一人お答えすのが一番ですが、シンプルな対策としてみなさんに共通して言えることの大事なポイントに「座る時間をコントロールする」ことがあります。座る時間は「増える」ことはあっても「減る」ことは考えづらいです。だからこそ「コントロール」するのです。
多くの方のお話を伺っていると「気づいたら何時間も仕事をしてしまっている」「集中するとあっという間に時間が過ぎている」「仕事が多くてなかなか席を外せない」という意見が多いです。確かに今は人出不足や人員削減の影響で一人当たりの作業量は膨大に増え、かつシステム的な不備や老朽化から座って行う仕事の時間がかかっていることが多いものです。
ついつい仕事に忙殺されてしまい、長時間座って仕事をしてしまうことになるのは仕方のないことでしょう。だからと言って、そのままでは何も変わりません。少しでもいいから何かを変えていかなければ現状の解決は始まりませんしお身体の改善も進まないのです。
では、そうコントロールすればいいのでしょうか。一番オススメしているのは「中学生の授業」です。「50分授業を受けて、10分休む」(休むといっても、トイレ行ったり、コーヒー取りに行ったりなどのイスから離れるという「休む」です。)座っているだけでも首肩や腰には負担をかけてしまいますから、身体のことを考えれば「1時間」が一つの目安になるのではないでしょうか。1時間のサイクルで仕事をしてリフレッシュを入れる。その繰り返しが身体には大事です。
しかし、なかなか現実的には難しいかもしれません。仕事が立て込めば1時間はあっという間です。それでも「大学生の授業」に留めてほしいものです。つまり「1時間20分講義を受けて、10分休む」です。1時間が現実的に受け入れづらくても「1時間半」なら何とかできると思います。
少しずつ「座る時間」をしっかりコントロールすることで、身体への負担を少なくしていくことは大事なポイントです。それでも会議が長くて自分でコントロールできないときもあるでしょうが・・少しずつでも始めてみてください。